
「アジアに対する米国の意志は揺らがないというメッセージを示せるのか」
小泉進次郎防衛相は30日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議「シャングリラ対話」で、米国のピート・ヘグセス国防長官の演説後、このように公開質問を投げかけた。米国が本土防衛を軸とする国防戦略を模索し、イラン戦争が長期化する中、アジアの安全保障に空白が生じるとの懸念が出ているため、アジアの安全保障に対する明確な支持表明を求めた形だ。通常は学者やシンクタンクの専門家が手を挙げる質疑応答の場で、一国の閣僚が質問に立つのは異例といえる。
小泉防衛相はこの日、ヘグセス長官による20分余りの演説後に行われた質疑応答で、最初の質問者として発言した。小泉防衛相は「私は米国の揺るぎない関与を信頼しているが、一部の国は米国の意志を過小評価している」と述べ、「この地域を安心させるメッセージを示せるのか」と問いかけた。続けて「同盟国や友好国の間に小さな緊張が生じると、その隙を突いて関係にくさびを打ち込もうとする勢力がある」と指摘した。これは、中国が主要国と米国の関係を分断しようとする外交戦略、いわゆる「くさび戦略」を念頭に置いた発言とみられる。
これに対し、ヘグセス長官は「政府側が示した積極的な取り組みに感謝する」と応じた。そのうえで「我々の国防戦略は四つの柱、つまり米本土・西半球の防衛、中国の抑止、同盟国の責任分担、防衛産業能力の強化で構成されているが、多くの人は『本土・西半球の防衛』だけに注目している」と指摘した。ヘグセス長官は「我々が世界で多くの義務を果たさなければならないという事実を、この地域から背を向けることと同じだと誤解する傾向があるが、我々の国防戦略はそうではない」と述べ、「我々はこの地域の同盟国と、静かだが極めて強力な協力を進めている」と強調した。さらに「米国は二つのことを同時に行うことができる。我々には、イランによる核兵器保有を阻止しなければならない義務がある。同時に、防衛産業能力を強化し、近いうちに弾薬生産を3倍、4倍に増やすことで、世界中のあらゆる作戦計画に必要な資源が適切に支援されるようにする」と説明した。
















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