
金正恩北朝鮮国務委員長は、朝鮮労働党第9回大会が示す今後5年について、誰にも代わることのできない軍の特別な役割が、さらに大きくなる5年になるとの考えを示した。
朝鮮中央通信は9日、金国務委員長が8日、朝鮮人民軍創建(建軍節)78周年に合わせて国防省を祝賀訪問し、演説したと報じた。
金国務委員長は演説で具体的な構想を明らかにしなかった。ただ、2021年初めの第8回党大会で「国防力発展5か年計画」を掲げた経緯がある。今月下旬に開かれるとされる第9回党大会でも、国防分野の課題が示されるとの見方が出ている。
昨年の建軍節演説では、世界各地の紛争の背後に米国がいると主張し、「核戦力強化」の方針を改めて打ち出していた。一方、今回の演説では対米、対韓国を名指しする非難は目立たなかった。
4月に米中首脳会談が予定されるなど、先行きが不透明な国際情勢が続く。党大会も目前に迫っているため、対外メッセージを慎重に管理する意図があるとの見方もある。
金国務委員長は国防省での演説で、指揮官や軍政幹部に加え、ロシアへ派遣された「海外特殊作戦部隊の指揮官と戦闘員」にも敬意を表した。
そのうえで、党大会を控えた建軍節だとして、軍の偉大さと貴重さをより強く実感すると述べ、過去5年の激変の中で積み重ねてきた「勝利の道のり」を振り返った。軍の大きな役割がなければ、今日の栄光はなかったとも強調している。
さらに昨年については、朝鮮人民軍にしか成し遂げられない前例のない劇的な出来事と顕著な功績が特に多かった年だったと位置づけた。続けて今年は、闘争の前線がさらに広がり、より大胆に奮闘しなければならない「大きな変革の年」になるとの認識を示した。
また、第9回党大会が示す荘厳な闘争の戦場が、世界で最も強い軍隊、百戦百勝の英雄軍隊だとする朝鮮人民軍の将兵を呼んでいるとして、結束を促した。
演説後、金国務委員長は国防省の主要指揮官や退役軍人と記念撮影し、体育競技も観覧した。
祝賀訪問には、パク・ジョンチョン氏、ノ・グァンチョル氏、リ・ヨンギル氏、キム・グァンヒョク氏、パク・グァンソプ氏、チョン・ギョンテク氏、ファン・ビョンソ氏ら軍の中枢幹部が同行した。軍の高官は建軍節に合わせ、金日成前主席と金正日前総書記の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿を参拝し、花籠を奉呈したという。
平壌をはじめ各地でも建軍節の記念行事が行われた。朝鮮中央通信によると、8日にはチェ・リョンヘ最高人民会議常任委員長らが、烽火芸術劇場で開かれた国防省協奏団の音楽舞踊総合公演を観覧した。
同日、朝鮮社会主義女性同盟の幹部と同盟員による舞踏会が凱旋門広場で進められ、青年学生の舞踏会も平壌大劇場前をはじめ各地で開かれた。党・政府幹部で構成される人民代表団は軍部隊を訪れて将兵を激励し、将兵や労働者、青少年は万寿台丘の金日成前主席・金正日前総書記像に献花したほか、祖国解放戦争(朝鮮戦争)参戦烈士墓を参拝して愛国心を鼓舞したとしている。













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