
イギリスは高齢ドライバーを対象に視力検査を実施し、基準未満の場合は運転免許を取り消す法案を導入する予定だ。
Newsisの報道によると、11日(現地時間)BBCは、イギリス政府が70歳以上のドライバーに義務的な視力検査などを含む大規模な道路安全法規の改正に着手したと伝えた。
現行のイギリス交通法では、70歳以上のドライバーは3年ごとに運転免許を更新し、新しい写真を提出する必要がある。しかし、高齢ドライバーの増加に伴い関連交通事故も増加しており、より厳格な規制の必要性が浮上している。
実際、イギリスの新聞「ザ・タイムズ」によると、イギリスで60歳以上のドライバーが死亡または重傷者を出す交通事故に関与したケースは2010年以降47%も増加している。
こうした背景から、政府は免許更新の条件に視力検査と認知症検査の義務化を盛り込む法改正を進めている。
これまでは、免許更新時に視力に問題がある場合、ドライバーが自主的に運転免許庁に報告するよう促してきた。
法改正後は、3年ごとに視力検査や認知症などの特定疾患の検査を必ず受けなければならなくなる。
イギリス政府は今年秋、このような内容を含む新たな道路安全法規を発表する予定だと同紙は伝えた。
政府関係者は「毎年1,600人が道路で死亡し、数千人が重傷を負っている。その結果、国民保健サービス(NHS)には年間20億ポンド(約3,740億円)以上の負担がかかっている」と述べ、「我々の労働党政府は10年ぶりに道路安全戦略を発表し、法違反者への罰則を強化し、道路の秩序を回復する」と明らかにした。
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