
前足で飼い主を50回以上救った「英雄猫」が話題になっている。
イギリスの大衆紙「ザ・サン」は、2020年に糖尿病を患う飼い主が就寝中に血糖値が低下した際、飼い猫が前足で叩いて発作を防いだ出来事を紹介した。
元精神科看護師のヘイゼル(Hazel)氏は1型糖尿病を患っている。
彼女は、就寝中に血糖値が下がると発作を起こし、昏睡状態に陥ったり、最悪の場合は死に至る可能性があるという。
驚くべきことに、9歳の飼い猫「ウォルター(Walter)」は、彼女の体内で起きる化学的変化を察知し、目を覚ますまで顔の周りを前足で叩き続ける。
ヘイゼルは「ウォルターは私の命の恩人であり、小さな英雄だ」とし「皮肉なことに、私は自分の健康管理を助けてくれることを期待して犬を飼い始めた。しかし、実際にその役割を担ったのは猫だった」と述べた。

ウォルターが初めてこうした行動を見せたのは、ヘイゼルが48歳の時だった。当時の彼女は行動の意味を認識していなかったという。
ヘイゼルは「ウォルターは少々気難しいところがあって、水に濡れるのを嫌う。雨が降るとキャットフラップ(家のドア下部に設けられた猫用の小さな出入り口)を通って家に入り、真夜中でも私を起こす。だから最初に顔を叩かれたときは『雨に濡れたんだな』と思ったが、実際には濡れていなかった」と振り返った。
さらに「ウォルターは鳴きながら、顔の周りを前足で叩き続けた。結局、電気をつけて確認してみたところ、血糖値が生命を脅かすほど危険なレベルまで下がっていた」と付け加えた。
その後も同様のことが繰り返され、ウォルターは50回以上ヘイゼルの命を救ったという。
彼女の夫は夜勤が多いため、夜間はウォルターが彼女のそばに寄り添うことが多いのだ。
ヘイゼルは「ウォルターが夜、私のベッドにやって来て落ち着いた様子を見せると安心する」と話した。
猫の行動専門家クレア・ヘミントン氏は、猫の嗅覚は人間の14倍も鋭いと説明している。
彼女は「糖尿病などの病気にかかると、体内で化学的変化が起こり、わずかな臭いを発する。人間の鼻では感知できないが、猫にはそれを嗅ぎ取る力があり、これこそがウォルターが飼い主の低血糖を察知できる理由である」と述べた。
注目の記事