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「ミラノで感動、カナダで惨劇」…二人のトランスジェンダーが見せた正反対の運命

有馬侑之介 アクセス  

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「二人のトランスジェンダーの対照的な運命」

現代社会で性転換はもはや隠すべき問題ではない。社会がトランスジェンダーをタブー視しなくなりつつある中、二人のトランスジェンダーの対照的な運命は見る者の胸に苦い思いを残す。

2026ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開催中のイタリア・ミラノから、心温まるエピソードが話題になった。冬季五輪初のトランスジェンダー選手として出場したスウェーデンのエリス・ルンドホルム(23)は、イタリアのリヴィーニョで行われたフリースタイルスキー女子モーグル予選で25位に終わり、上位16名による決勝進出を逃した。

だが、彼が競技後に残した言葉は五輪精神そのものだった。「冬季種目初のトランスジェンダー選手という点は深く考えていなかった。他の選手と同じ条件でここに立っており、ただ滑るだけだ」と語った。さらに「誰もが自分らしく、やりたいことができるようになってほしい」と付け加えた。これはトランスジェンダーに向けられる社会の視線への回答とも受け取れる。

女性だが男性のアイデンティティを持つと考えるルンドホルムは、性別適合手術やホルモン治療は受けていない。つまり、生物学的性別に基づいて女子部門に出場しているが、自身の性自認は男性だということだ。性的マイノリティのコミュニティでは、医学的な処置を受けずに性自認を変えただけでも「トランスジェンダー」と認められているという。

他の選手たちも彼を温かく迎えている。アメリカ代表チームのテス・ジョンソンは「エリスが冬季オリンピック初のトランスジェンダー選手として競技することは素晴らしい」と述べ、「私たちは皆スキーを楽しむためにここにいる」と語った。

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一方、同じ頃カナダでは、一人のトランスジェンダーによって国中が騒然となった。カナダの静かな田舎町の学校で悲惨な銃乱射事件が発生し、教師や幼い生徒など9人が命を落とす惨劇が起きた。

10日(現地時間)、カナダのブリティッシュコロンビア州の小さな町タンブラーリッジにある中高一貫校で銃撃事件が発生し、容疑者を含む9人が死亡した。タンブラーリッジはバンクーバーから北へ1,100km以上離れた人口約2,400人の小さな町だ。この学校には175人の生徒が在校していたという。アメリカと異なり学校銃撃事件が稀なカナダでは、今回の事件は大きな衝撃を与え、特に学校で起きたことで衝撃が増した。

カナダ警察は、今回の事件の犯人がジェシー・ヴァン・ルーツェラー容疑者(18)だと発表した。彼もまた男性から女性への性転換者だった。前述のルンドホルムと異なるのは、ルーツェラー容疑者が性別適合手術を受けていた点だ。警察は彼に精神健康上の問題を抱えていたと説明した。ルーツェラー容疑者は犯行直後に自殺し、犯行動機はまだ明らかになっていない。

州警察のドウェイン・マクドナルド副長官は「この一家には警察の出動した経歴があり、その一部は精神健康問題に関連していた」と述べた。容疑者の母親(39)と義理の弟(11)も自宅で遺体で発見された。

困難な環境を克服し、人としての模範となる者もいれば、自身と周囲を悲劇に巻き込む元凶となる者もいる。この二人のトランスジェンダーの姿からそれを感じ取ることができる。

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