
山口県周南市の中心市街地でサルの出没が相次ぎ、住民の間で不安が広がっている。児童に近づいて体をつかむなど危険な行動も確認され、警察や自治体が警戒を強めている。
8日、読売新聞が報じたところによると、周南警察署には4月以降、5月7日までに市内各地で計156件のサルの目撃通報が寄せられた。このうち、人と直接接触したケースは12件に上ったという。
これまでにけが人は出ていないものの、サルの行動は次第に危険になっているとの声も出ている。
4月17日午後には、道を歩いていた小学生と保護者にサルが背後から近づき、足をつかむ被害があった。このほか、下校中の児童の後をつけたり、路上に突然現れて子どもを驚かせたりするケースも確認されたという。
警察には「太ももを触られた」「足にしがみつかれた」「肩に触れられた」などの市民からの通報が相次いでいる。
問題のサルは体長約50センチとみられ、目撃された多くのケースで単独行動していることなどから、同一個体の可能性が高いという。
住宅街の庭にある木の実を食べたり、車の上を飛び回ったりする姿も確認されており、住民の不安を招いている。
サルがよく出没する地域の近くにある小学校では、児童の安全を確保するため、「サルと目を合わせないように」と注意を呼びかけている。教室の窓を閉めて外からの侵入を防ぐなど、対策も進めている。
専門家は、この個体について、群れから離れた若いオスのサルである可能性が高いとみている。
日本モンキーセンターの関係者は「餌になる可能性がある食べ物やごみを徹底的に管理し、サルが周辺にとどまらないようにする必要がある」と指摘した。その上で「遭遇した場合は背中を見せて逃げず、ゆっくり後ずさりすることが重要だ」と説明した。
周南市は被害の拡大を防ぐため、サルの出没が多い地域2カ所に捕獲用のわなを設置している。また、警察と共に児童の下校時間帯にパトカーや広報車を巡回させるなど、警戒活動を強化している。













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