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「死んだら、そのまま埋めればいい」…障害のある高齢者を20年間酷使した“現代版奴隷”事件に怒り噴出

梶原圭介 アクセス  

引用:上観新聞キャプチャ
引用:上観新聞キャプチャ

河北省のセメント販売店で、障害のある高齢者の男性が20年以上にわたり事実上の「無給労働」をさせられていたことが明らかになり、中国社会に衝撃が広がっている。警察は経営者を逮捕し、家族と連絡が途絶えていた男性はDNA鑑定によって家族との再会を果たした。

14日(現地時間)の中国・上観新聞によると、この事件は最近SNSを通じて拡散された映像から発覚した。映像には、河北省保定市清苑区の臧村鎮劉庄村にあるセメント販売店で働く男性の姿が映っていた。顔には深いしわが刻まれ、ひげも伸び放題だった。男性はマスクなどの基本的な保護具も着用せず、セメントを運んでいた。

映像を投稿した人たちは、男性が毎朝5時頃から仕事を始め、1日20トンを超えるセメントを運んでいるにもかかわらず、数年間にわたり賃金も支払われていなかったと主張した。

さらに大きな怒りを呼んだのは、経営者の発言だった。映像の中で経営者は「(この高齢者は)身分証明書もない。知人が連れてきた」と言い、「20年以上ここで暮らしており、死んだらそのまま埋めればいい」と語ったという。

一方で、男性は「とてもつらい」「家に帰りたい」と訴え、同情を誘った。

批判が高まったことを受け、当局は直ちに調査に乗り出した。河北省保定市清苑区の合同調査チームは10日(現地時間)の公式発表を通じて、この男性が他の地域からやってきたディンさん(66)であることを明らかにした。調査の結果、ディンさんは約20年前に臧村鎮劉庄村に来た後、セメント販売店の経営者であるアン容疑者(57)と共に生活しながら働いてきたことが判明した。

当局は7日(現地時間)にディンさんの健康診断を実施し、特に異常は見つからなかったと発表した。ディンさんは保護施設に一時的に滞在しながら、DNA鑑定も並行して行い、9日には家族を見つけ出した。

現在、経営者は逮捕されており、警察は事件の詳細をさらに調査している。

事件が明らかになると、中国のネットユーザーからは怒りの声が相次いだ。「20年分の賃金と社会保険をすべてさかのぼって支給すべきだ」「経営者を厳罰に処すべきだ」「20年という歳月を奪われた」といった反応が相次いだ。

また、「男性が生き延びられたこと自体が奇跡だ」と同情を示す声や、「政府が賃金や福祉、賠償問題まで必ず解決すべきだ」という声も上がった。一部のネットユーザーは「1日20トンも運ばせていたなんて信じられない」「こんな方法で金を稼いでいながら、良心の呵責もなかったのか」と経営者の振る舞いを強く非難した。

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