
英国で現職警察官から性暴力を受けたと虚偽の通報をした中国人留学生が実刑判決を受け、服役後に強制送還される見通しとなった。
英紙デイリー・メールなどによると、英ダーラム刑事法院は19日(現地時間)、司法妨害の罪に問われた中国人留学生のハオ・リー被告(29)に懲役6年を言い渡した。あわせて、被害者への接触を6年間禁じる接近禁止命令も出した。
事件は2024年11月に起きた。判決によれば、リー被告は勤務外だった警察官A氏と性行為をした後、A氏に自宅まで送られるとすぐ警察に電話し、性暴力を受けたと虚偽の通報を行った。
通報を受けた警察は約30分後にA氏を逮捕した。A氏は留置施設で35時間拘束されたほか、その後5か月にわたり職務停止処分を受けるなど、大きな苦痛を受けたとされる。
A氏が嫌疑を晴らせた決め手は、当時の状況を記録した自身の携帯電話の録音だった。A氏は事前のやり取りに不審な点を感じ、あらかじめ録音機能を作動させていたという。録音内容には性行為に至る経緯などが残っており、リー被告の主張が虚偽であることが裏付けられた。
捜査では、リー被告がA氏に対し「性暴力の主張は嘘だった。処罰されないよう助けてほしい」といった趣旨のメッセージを送っていたことも、決定的な証拠とされた。
リー被告は起訴後に中国へ逃亡したが、昨年7月、マンチェスター空港から英国に再入国しようとしたところを逮捕され、裁判にかけられた。
裁判所は、虚偽通報が実際の性犯罪被害者の申告を萎縮させる重大な犯罪だと指摘し、録音がなければ被害者が性暴力の容疑で起訴されていた可能性があるとして厳しく非難した。
現地法に基づき、リー被告は刑期6年のうち半分を服役した後に仮釈放され、その直後に中国へ強制送還される見込みだ。













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