
オーストラリアで1リットル当たり3豪ドル(約294円)を超える高油価が長期化する中、廃食用油を精製して車両燃料として使用する事例まで登場している。
1日(現地時間)、米ニューヨーク・ポストなどによると、オーストラリア・クイーンズランド州に住むリアリティ番組に出演していた配管工のブルース・ダン氏はこのほど、廃食用油を燃料として使用する動画を公開し、140万回以上の再生回数を記録して注目を集めたという。
ダン氏は近くのレストランで回収した廃食用油を簡易フィルターと容器を使って精製した後、軽油と5:5の割合で混合して車両に給油した。これは機械式燃料ポンプが装着された旧型ディーゼル車両だから可能な方法だ。
ダン氏は「一度給油するのに500豪ドル(約4万9,000円)かかる。1リットル当たり3.15豪ドル(約310円)を支払う状況は事実上、負担を超えた水準だ」と訴えた。
ただし、専門家たちは廃食用油を活用した自家燃料製造の危険性を繰り返し強調している。自動車専門家のデイビッド・マコーン氏は、「精密制御システムを備えた最新の車両に規格外の燃料を使用する場合、エンジンの損傷につながる可能性がある」と指摘した。また、火災の危険はもちろん、事故発生時の保険補償が制限される可能性も懸念要因として挙げられる。
一方、価格急騰の背景には、イランのホルムズ海峡封鎖によって引き起こされたグローバル供給の混乱がある。国際エネルギー機関(IEA)は今回の事態を「国際石油市場史上最大規模の供給ショック」と評価した。液体燃料の90%以上を輸入に依存するオーストラリアは、特に供給網の変化に脆弱な構造とされている。
これに対し、オーストラリア政府も対応に乗り出した。クリス・ボーウェン・エネルギー相は、国家燃料備蓄分の20%を放出する措置を承認し、硫黄含有基準を60日間一時的に緩和して、毎月約1億リットル規模の追加供給余力を確保した。













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