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モスクワ近郊製油所が炎上、キーウは弾道ミサイル攻撃受ける

織田昌大 アクセス  

クレムリン宮殿から16km離れた製油所も炎上

キーウは弾道ミサイル攻撃を受けた

引用:ロイター通信
引用:ロイター通信

主要7カ国(G7)首脳の全面的な支援を受けたウクライナが、ロシアの首都モスクワを狙って大規模な空爆を敢行した。攻撃の水準を一段と引き上げたウクライナの動きに対し、ロシアも即座に報復を宣言した。5年目に突入した両国の戦争は再び危機的な局面に突入する様相を呈している。

18日(現地時間)ロイターやAFP通信などの外信は、夜間モスクワ全域がウクライナ軍の集中的なドローン攻撃にさらされたと伝えた。この過程でモスクワ市内の重要な石油施設の一つであり、地域の燃料消費量の3分の1以上を担う大型製油所で大規模な火災が発生した。特に火災が発生した製油所はクレムリンからわずか16km離れた場所に位置しており、緊張感を高めた。

ロシアの心臓部とも言えるモスクワの主要インフラが直接的な打撃を受け、都市機能も一部麻痺した。シェレメーチエヴォ国際空港を含むモスクワ近郊の4つの空港で500便以上の航空便の運航が一斉に中止される事態となった。ロシア軍当局と現地自治体は夜間ウクライナのドローン550機を撃墜したとし、そのうち200機がモスクワを狙っていたと把握している。ロシアの国営タス通信は「今回のモスクワ空爆は最近2年の間に発生した攻撃の中で最大規模だ」と評価した。

ウクライナがモスクワを攻撃したのは今回が初めてではない。しかし外信は今回の大規模空爆がロシア国内の重要な基盤施設を麻痺させた点でロシアの首脳部にとって相当な脅威になると分析した。ロイター通信は「クレムリンに隣接する重要な国家基盤施設を容赦なく攻撃することでロシア国民にも直接的なメッセージを送った」と指摘した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も記者に送ったメッセージを通じて「ウクライナが燃えるのなら、モスクワも燃えることになるだろう」と強硬な立場を隠さなかった。

一部では、ウクライナがウラジーミル・プーチン露大統領の対外外交の動きを妨げるため、国際行事が開催されるタイミングを狙って奇襲を繰り返しているとの分析も出ている。実際、現在ロシア西部カザンではプーチン大統領が出席した中でロシアと東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議が開かれている。3日には「ロシア版ダボス会議」と呼ばれるサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)の開催地であるサンクトペテルブルクがウクライナの攻撃を受けたこともあった。

ロシア側は即座に大規模な報復措置を予告し、反撃に出た。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は「先にキーウのテロ攻撃があり、その後大統領が定期的な大規模集団空爆を敢行すると発表したのは偶然ではない」とし、追加的な軍事行動を示唆した。

実際ウクライナの首都キーウも夜間ロシア軍からドローンと弾道ミサイルの爆撃を受けた。15日のロシアの空爆で2人が命を落としてから1週間後に行われた2回目の大規模な攻撃だ。この日の空爆でキーウを含むウクライナ全土に空爆警報が鳴り響き、北東部スーミ地域ではロシアのドローンの攻撃で1人が死亡する人的被害が確認された。

今回のウクライナの攻勢は、前日に開かれたG7首脳会議で形成された対ロシア圧力強化の流れと無関係ではないとの見方が最も有力だ。今回の会議では、これまでロシア制裁に消極的な態度を示してきたドナルド・トランプ米大統領までもが対ロシア石油制裁再開の可能性を示唆するなど、流れの変化が感じられた。ウクライナはこれに合わせてドイツと防空ミサイル350基及び地上基盤レーダーシステムを受け取る防空網協定を締結し、ロシアを国際社会で孤立させるための外交的総力戦にも拍車をかけている。

ゼレンスキー大統領はブリュッセルで開催されたウクライナ同盟国会議に出席し「我々にはロシアを外交だけが唯一の選択肢になる道に導くほど十分に強力な手段がある」とし、国際社会の持続的な防空網支援と強力な対ロシア制裁を繰り返し促した。当日の同盟国会議では欧州諸国が財政を集めて米国製武器を購入する10億ドル(約1,612億9,000万円)規模の「ウクライナの優先必要品リスト(PURL)」支援パッケージが公式に発表された。

一方、交戦が激化する中でも米・イラン間の合意に力を得てロシア・ウクライナ間の終戦交渉が再び進展するかどうかにも注目が集まる。トランプ大統領の中東特使であるスティーブ・ウィトコフ氏と娘婿のジャレッド・クシュナー氏が仲介していた両国の終戦議論は、3月に中東の事態が発生したことで一時中断されていた。

ここに最近、欧州同盟国の間でロシアと直接対話チャンネルを構築すべきだという声が高まっており、EU次元での交渉代表任命の可能性も慎重に浮上している。AFP通信はEUの高官の言葉を引用し「アントニオ・コスタ欧州連合(EU)首脳会議常任議長がプーチン大統領とのコミュニケーションチャンネルを開くために簡単な事前接触を行った」と伝えた。

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