
70代の男性が山中で採取したキノコを焼いて食べた後、救急搬送される事態が発生した。驚くべきことに、男性にキノコの摂取を推奨したのはAIであった。
『毎日放送(MBS)』は、11月3日に70代男性A氏が奈良県上北山村の山中でシイタケに似たキノコを複数採取したと21日の放送で伝えた。
翌日、A氏はキノコを摂取してよいか確認するため植物園などに電話をかけたが、連絡がつかなかった。そこで、自身のスマートフォンで採取したキノコを撮影し、AIに尋ねた。
AIは写真のキノコの正体を確認し、シイタケやエノキタケに似ていると応答し、食用可能だと結論付けた。AIの回答のみを信用したA氏はキノコを焼いて食べたが、30分後に嘔吐の症状が発現した。彼は救急搬送され、入院を余儀なくされた。A氏は幸いにも快方に向かった。
その後、自然博物館と衛生研究所がキノコの正体を調査した結果、A氏が摂取したのは毒キノコの一種であるツキヨタケと特定された。
『ツキヨタケ』は、夜間に発光する特徴から「月光」という意味の名前が付けられ、絶滅危惧II類に指定されている。
日本や韓国などで発見されており、漏斗形の傘に短く太い柄、下に垂れ下がる形のひだが、シイタケやエノキタケと類似した外観を有する。夏から秋にかけて腐った木や古木に群生し、主に広葉樹林で見られる。
イルジンと呼ばれる毒性成分が含まれており、摂取すると消化管に深刻な中毒症状を引き起こす恐れがある。毒性成分は加熱しても残存するため、食用は禁止されている。
和歌山市生活保健課の関係者は、AIや図鑑を用いて自己判断でキノコの摂取の可否を判断するのは危険であると指摘した。その上で、食用可能か確証を得られないキノコは「採取せず、食べず、売らず、他の人に譲渡しない」よう、厳重な注意を促した。













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