
男性の部下職員とラブホテルに出入りしていたと報じられ、辞職に追い込まれた女性市長が、補欠選挙に出馬して再び当選した。「朝日新聞」は、この結果を「悪名が無名を打ち負かした」と評した。
「朝日新聞」などによると、群馬県前橋市の市長補欠選挙が12日に投開票され、前市長の小川晶氏(43)が当選し、再選を果たした。
小川氏は、日本最年少の女性市長として注目を集めたが、2025年9月、既婚とされる男性の部下職員と複数回にわたりラブホテルに出入りしていたことが明らかになり、批判が拡大した。小川氏は当時の記者会見で、特定の職員とホテルに行った事実は認めつつも、男女関係はなかったと主張した。しかし市議会から辞職を求める圧力が強まり、同年11月に市長職を辞した。
その後、小川氏は自らが引き起こした問題について市民の判断を仰ぐとして、今回の補欠選挙への出馬を決めた。選挙戦では、在任中に積極的に推進してきた子ども政策、教育、福祉施策を前面に打ち出し、街頭演説や対話集会などで有権者と直接向き合い、信頼の回復を図った。
結果として小川氏は、丸山彬氏(40)らを抑えて当選した。小川氏は当選後、「多くの市民が再び選んでくださったことに重い責任を感じる。あすから職務に復帰し、結果で応えたい」と述べた。任期は2028年2月までとなる。

「朝日新聞」は、小川氏の勝因として三つの選挙戦略が奏功したと分析した。第一に、SNSの活用である。小川氏のフォロワーは約1万4,000人に達し、ホテル問題が報じられた後に約5倍に増えたという。インスタグラムでもフォロワーが約2万人まで増え、発信の拡散力が高まったとされる。
第二に、批判的だった女性有権者を取り込む動きだ。女性が集まる場で小川氏は涙を流し、ホテル問題について謝罪したうえで支持を訴えた。小川氏側は、男性中心の社会では女性の失敗により厳しい評価が下されがちだとの受け止めも示した。
第三に、同情票の獲得である。対立候補が政治経験に乏しく知名度も低かったことから、選挙戦は小川氏の是非が最大の争点になった。結果として小川氏は、自身の過去を認めて謝罪し、理解を求める戦略に集中しやすい状況になったという。
小川氏は2024年、前橋市で初の女性市長として当選した。保守的とされる群馬県で進歩的な女性首長が誕生したとして注目を浴びたが、その後、部下職員と10回以上ラブホテルで会っていたとされる報道が出て、進退問題に発展していた。













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