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ウクライナ戦争とイラン戦争が「一つの対立構造」に収束、専門家が警告する最悪のシナリオ

有馬侑之介 アクセス  

引用:ニューシス
引用:ニューシス

ロシアによるウクライナ侵攻の開始から4年が経過したが、現在、この紛争と米国・イスラエル・イラン間の戦火の境界は急速に曖昧化している。交戦当事者が重なり合い、より多くの国々が巻き込まれる「広域紛争」の危機に直面しているためだ。米国のドナルド・トランプ大統領が、ホルムズ海峡の再開放を目指した地上作戦の可能性を示唆し、中東に数千人規模の米軍部隊を追加配備する中、緊張は極限に達している。

ピッツバーグ大学のウィリアム・スパニエル教授(政治学)は今週末、自身の「YouTube」チャンネルにおいて、「この1週間の間に、ロシア・ウクライナ戦争とイラン戦争を事実上一つの対立構造へと連結させる、複数の戦略的動向があった」と分析した。スパニエル教授は、ウクライナがサウジアラビアと安全保障協定を締結した点を象徴的な事例として挙げた。この協定に基づき、ウクライナはロシア軍が投入したイラン製ドローンの防御を通じて蓄積した実戦ノウハウを、サウジ側に提供することになる。

実際、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はアラブ首長国連邦(UAE)やカタールを電撃訪問し、同様の協定を締結した。これは、イランによるミサイルやドローン攻撃に晒されている湾岸諸国において、既存の米国製防空システムの限界が露呈している状況下で進められた。

戦争、核拡散、テロリズムを専門とするスパニエル教授は、ロシアが現在、イランに対し改良型「シャヘド(Shahed)」ドローンを提供しているとの報告も引用した。西側情報機関は、ロシアが中東地域内の米国資産に対する攻撃情報をイランに提供してきた証拠を把握しており、今回のドローン供与はイラン戦争に対するロシア側の介入を一段と深化させるものだ。

「AP通信」によれば、ロシアが改良を施した「シャヘド」には、防空網を撹乱するためのデコイ(囮)、ジェットエンジン、高度なアンチジャミング(妨害阻止)装置、AI(人工知能)コンピューティング・プラットフォームに加え、ウクライナ側では遮断された「スターリンク」の通信機能までもが搭載されているという。

スパニエル教授は「第二次世界大戦時の米国のように、二つの前線で同時に戦う単一の主体が存在しないため、現時点で真の意味での『世界大戦』とは呼べない」としつつも、「しかし、これは各戦場の結果を密接に結びつけており、長期的な勢力図の画定に決定的な影響を与えるだろう」と指摘した。

「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」の報道によれば、ロシアによるイラン向けの軍事物資輸送を受け、イスラエル軍はカスピ海に面したイランのバンダレ・アンザリー港を攻撃した。同港は弾薬やドローンなどの武器供給における主要な回廊として浮上していた。報告書によれば、イスラエルは軍艦や港湾施設、指揮センターを標的にしたが、ロシアは依然として陸路を通じたイランへの武装支援を継続できる。当局者によれば、ロシアが「人道支援」と称してアゼルバイジャン経由で送ったトラックの車列に、ドローンが隠匿されていた可能性があるという。

ロシアによるイラン支援は、米国やNATO(北大西洋条約機構)加盟国がウクライナに武器と情報を提供したことへの対抗措置とみられる。ただし、米国とイスラエルの弾薬備蓄が枯渇の危機に瀕しているとの報告もあり、ウクライナへの支援が減退することへの懸念も強まっている。

一方、欧州の指導者層は、NATOがイラン戦争においてより積極的な役割を果たすべきだとするトランプ氏の要求を拒絶した。欧州連合(EU)のカヤ・カッラス外交安全保障上級代表は、二つの戦争の「収束現象」を指摘し、一方の前線における支援が他方の解決に資すると主張。カッラス氏は今週末、「これらの戦争は密接に連結している。米国が中東での戦火を止めたいのであれば、ロシアに圧力をかけ、イランへの支援を遮断させなければならない」と強調した。

欧州諸国はイラン戦争への直接関与には消極的だが、依然として米軍が欧州内の基地をイラン攻撃の前哨基地として使用することは容認している。「ニューヨーク・タイムズ(NYT)」によれば、欧州の防衛当局者は、紛争終結後にホルムズ海峡を通過するタンカーを護衛する共同任務について、水面下で深い議論を進めているという。

また、NATOのマルク・ルッテ事務総長はトランプ政権の対イラン強硬姿勢を支持する意向を示し、最終的に同盟全体が同調するとの予測を示した。ルッテ氏は「CBSニュース」のインタビューに対し、「イランがミサイル能力に加え核能力を保有すれば、イスラエルや欧州、そして世界の安定に対する実存的な脅威となる。トランプ大統領の決断は極めて重要であり、米国と共に世界をより安全な場所にすることを望む」と述べ、結束を促した。

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