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「2000年分を1年で終わらせる」”NASA新兵器”で宇宙観測が別次元へ突入

梶原圭介 アクセス  

NASA、ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡の計画を公開

次世代の宇宙観測装置として注目されるナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡が、2026年9月の打ち上げを目指して準備を進めている。

米航空宇宙局(NASA)は、ハッブル宇宙望遠鏡より100倍広い視野を持つナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡について、早ければ2026年9月初めの打ち上げを目指していると明らかにした。Engadgetなど海外メディアが最近報じた。

引用:NASA
引用:NASA

NASAによると、ローマン宇宙望遠鏡は早ければ9月初め、遅くとも2027年5月までにスペースXのファルコン・ヘビー・ロケットで打ち上げられる予定だ。

ローマン宇宙望遠鏡は、ハッブル宇宙望遠鏡の母とも呼ばれるナンシー・グレース・ローマン氏の名前にちなんで名付けられた。主鏡の直径は約2.4メートルで、ハッブル宇宙望遠鏡とほぼ同じ大きさだが、観測視野は少なくとも100倍以上広いのが特徴だ。

NASAのジャレッド・アイザックマン長官は、「ローマン望遠鏡の観測速度はハッブルの1,000倍以上で、1枚の画像で200倍広い空の領域を撮影できる」と述べ、ハッブル望遠鏡なら2,000年かかる作業を、ローマン望遠鏡は1年で処理できると明らかにした。

また、ローマン望遠鏡が撮影する画像はあまりにも大きく、現在存在するどの画面でも全体を表示できないほどだと付け加えた。

引用:NASA
引用:NASA

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)と比較すると、ローマン宇宙望遠鏡は広視野観測装置(WFI)によって50倍広い領域を撮影できる一方、観測の深さは相対的に浅い。ハッブルが可視光、JWSTが赤外線で宇宙を深く探査するのに対し、ローマンは広い視野を生かした近赤外線観測によって、宇宙を広範囲に探査する役割を担う。

ローマン宇宙望遠鏡の主任プロジェクト科学者であるジュリー・マクヘンリー氏は21日の記者会見で、「最も興味深い科学的成果は、私たちが予想していなかった領域から生まれるだろう」と述べ、新たな発見への期待を示した。

マクヘンリー氏は以前、ローマン宇宙望遠鏡がJWSTやチャンドラX線観測衛星など既存の観測装置と連携して運用されると説明していた。特に、広い視野を活用して、これまで知られていなかった一時的な天体を多数発見し、前例のない新しい種類の天体や現象を捉える可能性もある。

ローマン宇宙望遠鏡は打ち上げ後、地球から約150万キロ離れた軌道上で任務を行う予定だ。3億画素級カメラと高コントラストのコロナグラフを搭載し、可視光から近赤外線まで幅広い波長の光を観測し、星の光に隠れて観測が難しかった太陽系外惑星の探査にも取り組む見通しだ。

主な任務は、暗黒エネルギー、太陽系外惑星、天体物理学分野の主要な謎に迫ることだ。特に、宇宙の構成要素の約68%を占めるとされる暗黒エネルギーへの理解を深めるうえで、重要な役割を果たすと期待されている。

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