「競争相手サムスンとの差はここまで開いた」TSMC、時価総額“2倍”・純利益“77%増”の衝撃

世界最大の半導体受託生産(ファウンドリー)企業である台湾のTSMCは16日、AI半導体需要の拡大を背景に、市場予想を上回る2026年第1四半期の決算を発表した。TSMCは米国での半導体生産能力拡大に向け、現地への投資額を1,000億ドル(約16兆2,300億円)追加する方針も明らかにした。
TSMCの2026年第1四半期の売上高は1兆2,700億台湾ドル(約6兆3,600億円)、純利益は7,065億6,000万台湾ドル(約3兆5,400億円)だった。
金融情報会社LSEGの市場予想値である売上高1兆2,640億台湾ドル(約6兆3,300億円)、純利益6,326億4,000万台湾ドル(約3兆1,700億円)をともに上回った。純利益は前年同期比77%増加し、9四半期連続で2桁の増益となった。
TSMCは今月13日にも、第1四半期の連結売上高が1兆2,704億台湾ドル(約6兆3,700億円)となり、前年同期比36%増加して過去最高を更新したと発表していた。
TSMCはエヌビディアやアップル、ブロードコムなど世界の大手IT企業にAI向け半導体を供給しており、AI投資拡大の恩恵を最も受ける企業の一つとされる。特に7ナノメートル以下の先端プロセスがウエハー売上高全体の77%を占め、高付加価値製品が業績を押し上げた。2ナノプロセスは売上高全体の3%を占め、初めて業績に寄与した。3ナノと5ナノの構成比はそれぞれ30%、33%だった。
事業別ではAI向け半導体を含むハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)部門の売上高構成比が66%と最も高く、前四半期比20%増加した。スマートフォン向けは22%を占めたものの、売上高は前四半期比4%減少した。このほか、IoT(モノのインターネット)向けが5%、車載向け半導体が4%だった。
TSMCの魏哲家会長兼CEOは決算説明会で、米アリゾナ州への投資を今後数年間で1,000億ドル(約16兆2,400億円)追加すると明らかにした。これにより、米国への投資総額は昨年3月に示した1,650億ドル(約26兆7,900億円)から2,650億ドル(約43兆300億円)へと大幅に拡大した。ブルームバーグは、TSMCが今年だけで約560億ドル(約9兆900億円)を設備投資に充てる計画だと報じた。
ロイター通信は、TSMCの時価総額が約1兆9,700億ドル(約319兆8,800億円)に達し、アジア最大となったと伝えた。これは競合相手であるサムスン電子の約2倍の規模に相当するとのことだ。
















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