ウクライナ、モスクワへ大規模報復攻撃 露軍のキーウ猛攻に反撃

ロシアがウクライナの首都キーウなどを激しく攻撃したことを受け、ウクライナはロシアの首都モスクワを狙った大規模な報復攻撃に踏み切った。
17日(現地時間)、ロイター通信やAFP通信などによると、ロシア国防省は同日、夜間にロシア全土でウクライナの無人機(ドローン)556機を撃墜したと発表した。
防空網を突破した一部のドローンがロシアの都市部に落下し、民間人4人が死亡、数十人が負傷している。
特に被害が大きかったのはモスクワだった。モスクワだけでドローン81機が撃墜されたものの、一部が市街地を直撃し、3人が死亡した。死者の中にはインド国籍の1人が含まれていると、在ロシア・インド大使館が伝えている。
多数の高層マンションやインフラ施設も損壊し、石油・ガス精製施設付近の工事現場で働いていた作業員も多数負傷したという。
Kyiv Independentによると、ウクライナ保安庁(SBU)はウクライナ軍と共同で作戦を実施したと認めた。同紙は、攻撃対象がモスクワ州の軍事・産業施設と燃料インフラ、ロシアが占領しているクリミア半島のベルベク軍用飛行場の防空網だったと伝えた。
SBUによると、モスクワ州での主な攻撃対象には、ロシアの軍需産業に半導体を供給し、制裁対象に指定されているアングストレム工場をはじめ、モスクワ製油所、ソルネチノゴルスク燃料ポンプ場、ヴォロダルスコエ燃料ポンプ場などが含まれていた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は同日、「SNS」で、ドローンがウクライナから500キロ以上飛行し、モスクワ周辺に集中している防空網を突破したと主張した。ウクライナ保安庁(SBU)は、モスクワの製油施設1か所と送油施設2か所を攻撃したと発表している。
16日午前3時以降、「SNS」で拡散された映像には、空で閃光が走り、複数の場所から炎が上がる様子が映っていた。現地メディアは、モスクワ州のヒムキ、クリン、ゼレノグラード、シェレメチェボ空港付近、モスクワ中心部で爆発が起きたと報じている。
モスクワ周辺の空港では大きな混乱が生じた。攻撃後、シェレメチェボ空港では約200便が遅延または欠航し、ブヌコボ空港でも約100便が遅延・欠航した。

ウクライナが大規模なドローンを投入し、モスクワを直接攻撃した事例は多くない。
ロイター通信は、今回のウクライナによるモスクワ攻撃について、1年余りで最大規模だったと分析した。AFP通信も、ロシア首都圏はたびたびドローン攻撃を受けてきた一方、モスクワへの攻撃頻度は比較的低かったと指摘し、これまでで最も大規模な空襲の一つだと評価している。
ゼレンスキー大統領は、ロシアによるキーウへの激しい攻撃で27人が死亡した15日、「SNS」で、応じないままにはしないとして報復攻撃を予告していた。
ロシアは12日、ウクライナに対して大規模な空襲を実施した。
AFP通信とdpa通信によると、ウクライナ空軍は同日、ロシアが夜間に首都キーウ、ドニプロペトロウシク、ザポリージャ、ドニプロ、ハルキウ、ヘルソンなどをドローンで攻撃したと明らかにした。北部スーミ、南部オデーサ近郊のミコライウ州も攻撃を受けた。
首都キーウでは再び空襲警報のサイレンが鳴った。米国が仲介した停戦の開始前日だった8日以降、4日ぶりのことだった。
















コメント0