
太平洋全域で発達しているエルニーニョ現象が過去最クラスになるとの見通しが出ており、世界的な気温上昇や人々の生活への深刻な影響が心配されている。
14日(現地時間)、英BBCは、米海洋大気庁(NOAA)や欧州中期予報センター(ECMWF)、豪州気象局(BoM)などの気候予測モデルを引用し、「スーパーエルニーニョ」が発生する可能性が高いと報じた。エルニーニョは赤道付近の海面水温が平年より高くなる現象で、最近、太平洋の特定海域で水温が平年を0.5度上回っていることが明らかになった。
特に、今回の水温上昇ペースは気象学者の予想を上回るほど急激に進んでいる。NOAAによると、今月中にもエルニーニョ現象が発生し、今冬までに「強い」または「非常に強い」段階まで発達する可能性があるという。また、ECMWFの最新のシミュレーション結果では、モデルの半数以上が、今秋の気温が平年より2.5度を上回ると予測している。
一部では、上昇幅が3度を超える可能性があるとの予測も出ている。これは、1877年に記録した過去最高の2.7度を上回ることを意味する。当時、アジアとアフリカ全域で深刻な干ばつと大飢饉が発生し、死者は数百万人に達した。
直近に発生した2023〜2024年のエルニーニョ現象の影響で、既に世界平均気温は過去最高を記録しているものの、気候リスクを専門とする英レディング大学のリズ・スティーブンズ教授は、今回の影響はそれをさらに上回る可能性があると指摘している。
エルニーニョによる異常気象は、地域ごとに大きく異なる形で表れるとみられている。ペルー北部や東アフリカ、中央アジアでは大規模な豪雨と洪水が発生する一方、オーストラリアやインドネシア、南米北部では干ばつや山火事のリスクが急増することになる。
スティーブンズ教授は「すでに多くの人々が貧困にあえぐなか、エルニーニョによる干ばつや洪水で作物の収穫量まで減少すれば、食料価格は連鎖的に上昇する」と指摘。「中東危機の長期化とも重なり、甚大な人道的被害をもたらす恐れがある」と警告した。













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