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「AIが世界を変える」に卒業生が猛反発…”元Google CEOの祝辞”で会場が凍りついた理由

望月博樹 アクセス  

「AIが世界を変える」発言に…米大学の卒業式で反発相次ぐ

引用:Utoimage
引用:Utoimage

AI(人工知能)による雇用不安が高まる中、大学の卒業式でAIに言及した登壇者が参加者から激しい野次を浴びる事態が相次いでいる。

Business Insiderなどによると、元Google CEOのエリック・シュミット氏は15日、米アリゾナ大学の卒業式でAIをはじめとする現代技術が社会に与える影響について言及し、学生たちから野次を浴びた。

シュミット氏は自身の技術発展への貢献に触れ「人類が数世紀をかけて築いた知の大聖堂に石を加えていると思っていたが、予想をはるかに超えるほど複雑だった」と述べ「私たちをつなぐはずの道具が、かえって孤立を招いてきた」と語った。

さらに「民主主義を二極化し、若者を不安にさせる技術を作ろうとするつもりは誰にもなかった。意図したわけではないが、結果的にそうなってしまった」と続けた。

その後、コンピュータの進化をAIと同列に論じた瞬間、聴衆から野次が飛び始めた。

同氏は「皆さんがどのように感じているか、よく分かっている。不安があることも理解している」としながらも、学生たちがAIに適応し、今後の技術利用の方向性を決める過程に直接関わるべきだと主張したため、反発はさらに強まった。

Business Insiderは「若い世代は日常的にAIを活用しているものの、自身のキャリアへの影響は強く懸念している」と指摘した上で、シスコシステムズ、Coinbase、Metaなど一部企業がすでにAIを活用した大規模な人員削減に踏み切る中、社会に出たばかりの卒業生にとってAIへの言及は敏感な問題だったと分析している。

最近発表されたUBSグローバル・リサーチの報告書によると、企業回答者の約42%がAIにより採用規模をやや縮小すると予想している。また、直近1か月間に発表された企業の解雇のうち約26%がAI関連事業によるものだったという調査結果も出ている。

なお一部では、シュミット氏のセクハラ疑惑などを受け、学生たちが卒業式前から野次を計画していたとの報道もある。

不動産開発会社タビストックの役員であるグロリア・コールフィールド氏も8日、セントラル・フロリダ大学の卒業式で「AIの台頭は次世代の産業革命だ」「私たちは深遠な変化の時代に生きている」と発言し「AIは最悪だ」という野次を浴びた。

コールフィールド氏はその場を収めようと「もう一度言わせてください」と切り出し「ほんの数年前まで、AIは私たちの生活にほとんど影響を与えていなかった。しかし今や、AIは私たちの手の中にある」と述べ、場の雰囲気を一変させた。

野次を飛ばした卒業生のイーサン・ルービンさんはニューヨーク・タイムズに「人文学部でAIについて語るのは少し不快かもしれない」とした上で「人文学の本質と相反するからだ」と語った。

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