国連「ロシアはウクライナでのさらなる拡大を自制すべき」 ロシア「国連の偏向姿勢を糾弾」

アントニオ・グテーレス国連事務総長は26日(現地時間)、ロシアがウクライナによるドローン攻撃を名目に大規模攻勢へ乗り出したことについて、事態拡大の自制を公に求めた。
ウクルインフォルムなどによると、グテーレス事務総長は同日、国連安全保障理事会で、「ロシアが占領しているスタロビルスクの大学建物および学生寮に対するウクライナのドローン攻撃報道後、ウクライナの防衛産業企業や指揮・統制施設、意思決定中枢に対し、継続的かつ体系的な攻撃を加えると発表したことを深く懸念している」と述べた。
続けて、「国連は22日に発生したルハンスク州スタロビルスクの大学寮および建物への攻撃を非難した」としたうえで、「国連は民間人および民間施設に対するあらゆる攻撃を非難する」と強調した。
また、「民間人に莫大な代償を強いてきたこの紛争において、今こそいかなる形であれさらなるエスカレーションを回避することが、これまで以上に切実だ」と訴えた。
そのうえで、「そうでなければ、和平模索はさらに遠のき、人々の苦しみは長引くことになる」と警告した。
グテーレス事務総長はさらに、戦争、軍拡競争、気候危機、国際法の毀損が、第3次世界大戦防止のため構築された多国間体制を深刻に圧迫していると指摘した。
そして、「国連憲章はここ数十年で最大級の試練に直面している」と警鐘を鳴らした。
一方、ロシア側は、国連がスタロビルスク大学攻撃などロシア・ウクライナ戦争において偏向的姿勢を見せていると批判した。
ワシリー・ネベンジャ国連駐在ロシア常駐代表は同日、緊急記者会見を開き、「国連事務局の反応に懸念を表明する」と述べた。さらに、「国連事務局は、ウクライナを悪く見せないよう、今回も事態を正面から表現せず、意図的にあいまいな表現を選択した」と主張した。
また、「国連事務局は、ウクライナがいわゆるロシアの全面侵攻の被害者として描写される際には、何の困難も感じていない」と批判した。
そのうえで、「国連は感情的な非難や政治的強調、行動要求を含む適切な表現を極めて迅速に見つけ出す」と皮肉った。
ネベンジャ代表は、「こうしたアプローチは明らかに政治的に選択的だ」と述べた。さらに、「これは国連への信頼を損ない、民間人保護という普遍的原則が、西側の自称民主主義国家が敵視する相手を攻撃するための政治的道具へ変質したことを示している」と主張した。
ロシア側によると、ウクライナ軍のドローンは22日、占領地域であるルガンスク州スタロビルスク市の大学講義棟と学生寮を攻撃し、若者を中心に21人が死亡、数十人が負傷したという。
ロシア側は、学生寮周辺に軍事施設や政府庁舎、治安機関施設は存在しなかったとしている。ロシアはその後、大規模報復に着手した。
ロシア外務省は25日の声明で、「ロシア軍は、キーウの軍需産業施設、特に北大西洋条約機構(NATO)の部品供給、情報提供、指示提供などの支援を受けて運営されているドローンの設計、生産、プログラミング、および運用準備施設を対象に攻撃を実施している」と発表した。
さらに、「これら施設がキーウ全域に分散している点を考慮し、外交公館や国際機関代表部職員を含む外国人に対し、可能な限り速やかに市内を離れるよう勧告する」と述べた。
一方、ウクライナ側は、スタロビルスク攻撃について、ロシアのドローン部隊司令施設を標的にしたものだとの立場を示している。
ウクライナ軍参謀本部は、「スタロビルスク一帯で、ロシア精鋭ドローン部隊『ルビコン』の指揮施設に対する攻撃が行われた」と発表した。














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