
2月末に始まった米国とイランの軍事衝突を受け、ホルムズ海峡内に取り残されていた日本人船員全員が脱出したことが分かった。一方、ペルシャ湾内には現在も日本関連の船舶37隻が残っているが日本人船員は乗船していないとされる。
21日付の読売新聞によると、中東情勢の悪化を受けてペルシャ湾内に停泊していた日本関連船舶1隻が19日にホルムズ海峡を通過し、湾内に残っていた日本人船員全員が海峡の外へ脱出したという。この船舶には日本人船員3人が乗船しており、現在は日本に向けて航行している。
ホルムズ海峡を通過した船舶は、東京の海運会社である共栄タンカーが保有する原油タンカーTENZANだ。共栄タンカーによると、乗組員に怪我はなく船体にも異常は確認されなかったという。
米国とイランの軍事衝突が始まった2月末時点では、ペルシャ湾内に日本関連の船舶45隻があり、このうち5隻には日本人船員24人が乗船していた。
その後、船舶が順次ホルムズ海峡を通過したほか、船員が下船したことなどにより、5月中旬には湾内に残る日本人船員は3人まで減少していた。
一方、日本船主協会によると、現在もペルシャ湾内には日本関連の船舶37隻が残っており、約850人の乗組員が船内に滞在しているという。
高市早苗首相は19日、自身のX(旧Twitter)で「日本関連の船舶が可能な限り早くホルムズ海峡を通過できるよう、政府としてあらゆる外交努力を続ける」と投稿した。
また、ペルシャ湾内には韓国籍の船舶24隻が停泊しており、韓国人船員137人が滞在しているとされる。当初は26隻が足止めされていたが、先月20日にHMMが保有する超大型原油タンカー・ユニバーサル・ウィナーがホルムズ海峡を通過し、今月10日に韓国・蔚山(ウルサン)港へ入港したほか、SK海運のLNG運搬船1隻も今月11日に海峡を通過し、湾内に残る船舶は2隻減少した。
イランは19日、米国との終戦に向けたMOU(了解覚書)締結後、ホルムズ海峡を60日間開放すると表明した。しかし20日には、イスラエルによるレバノンへの攻撃は合意違反に当たるとして、海峡を再び封鎖する可能性を示している。














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