
誰かの子供が自分の車で遊んでいたら、どう感じるだろうか。そんな困惑する出来事が、実際に中国で起きた。子供4人が駐車中のフェラーリ488GTBに乗り込み、滑り台のように遊んだというニュースが伝えられた。

フェラーリが子供たちの遊び道具にされた
事件は中国雲南省昆明市で、10歳未満とみられる近所の子供4人が駐車されていたフェラーリ488GTBを見つけたことから始まった。SNSで拡散した防犯カメラ映像には、子供たちがミッドシップのフェラーリに乗り込み、フロントガラスで一休みした後、ルーフに移動し、リアウィンドウを滑り台のように滑り降りる様子が映っていた。

一部のシーンでは、竹の棒で車体を触る姿も捉えられていた。出張から戻った車の所有者は、ボンネットやルーフ、フェンダー、テールランプ、窓に深い傷がついているのを確認し、フロントバンパーのひび割れも発見した。

親との交渉が決裂し、訴訟に発展
子供を持つ立場でもあった車の所有者は、当初は状況を寛容に受け止めようとした。フェラーリの正規ディーラーに依頼すれば修理費が10万元(約240万円)以上かかると予想し、一般の整備工場を探して2万9,360元(約70万円)で修理を済ませた。

その後、領収書を持って警察署に行き、破損を引き起こした子供たちの親と面会したが、親側は5,000元(約12万円)のみ賠償する意向を示しただけで、子供たちを連れてきて謝罪することもなかった。交渉が決裂し、車の所有者は全額賠償を求める民事訴訟の準備を進めている。

中国の法律では、14歳未満の子供は行政拘留の対象から除外されるため、財産被害を受けた所有者が法的責任を問える手段は民事訴訟が事実上唯一となる。そのため、今回の事件も刑事処罰ではなく民事手続きで進められている。SNSでは、そもそもこのような高級車をセキュリティが確保された駐車場ではなく屋外に置いておいた理由を指摘するコメントも多数寄せられた。

フェラーリ488GTBとはどんな車か
今回破損したフェラーリ488GTBは、中国現地基準で約360万元(約8,550万円)相当と評価されている。ツインターボV8エンジンを搭載し、最高出力670PS(493kW)を発揮する。2015年から2019年ごろまで生産された458イタリアの後継モデルとして位置づけられ、その後F8トリブートとPHEV(プラグインハイブリッド)の296GTBに引き継がれた。













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