
アメリカ・カリフォルニア州で、NBAチームの優勝を喜んでいた住民の飼い犬が、通報を受けて出動した警察官に撃たれて死亡する事件が起きた。現地では警察の対応に批判が広がっている。
英ガーディアンなどによると、13日、ロサンゼルスのカノガパークにある集合住宅で「女性の悲鳴が聞こえる」との通報があり、ロサンゼルス市警(LAPD)が出動した。
しかし、問題の声は事件に巻き込まれた女性の悲鳴ではなく、NBAファイナル第5戦でニューヨーク・ニックスの優勝を喜んだ住民の歓声だったことが分かった。
警察官が現場に到着した後、玄関のドアが開いた際に室内から飼い犬が飛び出し、警察官が発砲した。犬はその場で死亡した。
死亡したのは、2歳のゴールデン・セントバーナード・ドゥードル「ジェームソン」。当時、ニューヨーク・ニックスのチームカラーである青とオレンジのユニフォームを着ていたという。
事件直後の様子を捉えた映像は「TikTok」などのSNSで拡散された。映像には、ジェームソンを抱きしめて泣き崩れる女性と、その周囲に立つ複数の警察官の姿が映っている。
現場にいた住民の一人は警察官に向かって「麻薬の売人や刃物を持った人たちがいるのに、何をしているんだ。この子はただの犬だ」と強く抗議した。
LAPDは声明で、通報を受けて現場に到着した際、「ドアが開き、吠えている大型犬と向き合った」と説明している。その上で、住民に犬を隔離するよう求め、いったんドアは閉められたものの、その後再びドアが開き、犬が外へ飛び出して警察官に向かってきたため、発砲に至ったと主張している。
一方、飼い主家族や地域住民からは、警察の対応は過剰だったとの批判が相次いでいる。家族は「ジェームソンは世界で一番優しく、愛らしい子だった」と訴えた。事件後の映像は数百万回再生され、現地のネットユーザーからも怒りの声が上がっている。
事件を受け、ロサンゼルス全米行動ネットワーク(LANAN)などの市民団体は記者会見を開き、現場にいた警察官の氏名とボディーカメラ映像を速やかに公開するよう求めた。
ナジ・アリ氏は「ジェームソンの悲劇的な死は、不必要で不当な過剰対応だった」とし、「家族には真実を知る権利がある」と訴えている。
ジェームソンの火葬や葬儀費用を集めるために開設されたクラウドファンディングサイト「GoFundMe」では、募金額が当初目標の10倍を超える12万5,000ドル(約2,000万円)を突破した。追悼の動きは今も広がっている。













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