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なぜ地域によって路面標示が違うのか?川崎・大阪・福岡だけにある「あっ!」の意味

山田雅彦 アクセス  

引用:香川河川国道事務所
引用:香川河川国道事務所

運転中に一度は目にしたことがあっても、意味をはっきり覚えていない路面標示は誰にでもあるだろう。横断歩道ほどなじみのある標示はともかく、道路には初めて見ると用途をまったく想像できないものも全国各地に描かれている。一見シンプルな絵のように見えるが、それぞれに明確な意味が込められており、あらかじめ把握しておけば、交通違反の防止をはじめ、実際の走行時にすぐ役立てることができる。

基本的な路面標示から、あまり知られていない標示まで

路面標示は大きく2つに分けられる。Uターン禁止・速度制限など制限事項を知らせる規制標示と、横断歩道・停止線など位置を示す指示標示だ。そのなかで見かけることは多いが、意味を知らないドライバーが多いのが、数字に斜線が重なった規制区間終了の標示だ。これは、当該規制の適用区間がここで終わることを意味する。

引用:香川河川国道事務所
引用:香川河川国道事務所

例えば路面に「50」の数字と合わせてこの標示が描かれていれば、制限速度50km/h区間の終了を示す。路上の標識では、白地に青い斜線の補助標識と同じ意味を持つ。合流地点手前によく見られる逆三角形の標示は、前方に優先道路があることを示している。前方の道路が優先となるため、合流の際には一時停止または徐行して安全確認が必要だ。

ひし形の標示は「前方に横断歩道または自転車横断帯あり」を知らせるもので、2つが縦に並んで描かれている。手前側の1つ目は横断歩道の50m手前、次の2つ目は30m手前に設置される。交差点での右左折の際は30m手前からウインカーを点灯させる義務があることを踏まえると、2つ目のひし形が目安として活用できる。

引用:香川河川国道事務所
引用:香川河川国道事務所

地域ごとに異なる、法定外のユニークな路面標示

日本では、全国共通の法定標示とは別に、特定の地域にのみ存在する独自の路面標示もある。神奈川県川崎市、大阪、福岡などで見られる「あっ!」表示がその一例だ。これは法定外の標示で、「あっ、危ない」という注意喚起をそのまま路面に刻んだものだ。

警戒標識の「その他の危険」に相当する警告効果を持つ。最近道路脇で見られるようになった水色の矢羽根形状の自転車誘導線も法定外の標示だ。自転車の通行位置と進行方向を、ドライバーと自転車利用者の双方に示す役割を担っている。

引用:香川河川国道事務所
引用:香川河川国道事務所

ウインカーの習慣を変えようとする、各地の取り組み

地域の交通文化を反映した独自の標示も見られる。香川県の交差点30m手前には、特産品のオリーブをモチーフにした「オリーブ合図」が描かれている。JAFのアンケート調査でウインカー不使用率のワースト2位を記録した香川県が2007年に導入したもので、ドライバーに早めのウインカー点灯を促すことが目的だった。

引用:香川河川国道事務所
引用:香川河川国道事務所

岡山県の「☆合図」はそれより前の2005年から始まった。JAFのアンケートで「全国でウインカーを最も出さない地域」に挙げられた岡山県が、年間10件以上の事故が発生していた交差点を中心に導入したもので、星形の標示でウインカー点灯を促す地域独自の路面標示だ。

引用:香川河川国道事務所
引用:香川河川国道事務所

路面標示ひとつが事故を防ぐ

なじみのある標示もあれば、初めて目にすると何を意味するのか戸惑うものもある。しかし、いずれも事故を減らし、交通の流れを円滑に保つという目的に変わりはない。見慣れない土地でドライブ中に初めて目にする標示であっても、意味を知っていれば落ち着いて対応できる。地域ごとに異なる個性豊かな路面標示を探してみるのも、ドライブ旅行のちょっとした楽しみになるかもしれない。

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