ASML対立を越えて同盟強化…AI版「経済安保NATO」始動へ

アメリカが主導する人工知能(AI)・半導体サプライチェーン協力体「パックス・シリカ」にオランダが正式に加わった。世界最高の半導体装置メーカーASMLを有するオランダの参加により、アメリカの対中国技術けん制戦略がさらに勢いを増す見通しだ。
23日、ロイター通信によると、オランダ外務省はアメリカ主導のパックス・シリカへの参加を表明した。パックス・シリカはアメリカ国務省が主導するAI・半導体サプライチェーン協議体で、先端半導体とAIインフラ、重要鉱物、エネルギーサプライチェーンを同盟国中心に再編することを目指している。
注目されるのは、今回の決定がASMLの対中輸出規制をめぐって米国とオランダが足並みをそろえきれていない中で出されたことだ。米国とオランダは、ASMLの最先端EUV露光装置の輸出を制限することでは足並みをそろえている。ただ、性能が相対的に低い一部装置の中国向け販売やメンテナンス対応をめぐっては、立場に隔たりがあった。オランダ政府は特に、米議会が進める対中輸出規制の強化法案に警戒感を示している。
それにもかかわらず、オランダがパックス・シリカに参加することで、アメリカはAI時代の重要サプライチェーンをめぐる技術同盟拡大に大きな成果を上げることとなった。ロイター通信はオランダの参加をアメリカの技術外交における重要な勝利と評価した。
現在の加盟国には韓国、日本、イギリス、オーストラリア、シンガポール、イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)などが参加しており、台湾は公式加盟国ではないが協力の意思を示している。EUも今後の参加を検討中だ。
業界では、世界の半導体サプライチェーンの要であるASMLを有するオランダが加わったことで、パックス・シリカが事実上AI時代の「経済安全保障同盟」として位置づけられているとの見方が出ている。特に、アメリカが軍事同盟であるNATOを超えて、AIと半導体を中心とした新たな技術ブロックの構築を本格化させているとの分析が出ている。













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