イスラエル・レバノン和平協議、開始早々からつまずき…イスラエル大使「大惨事へ向かっている」

イスラエルとレバノンによる5回目の和平協議が23日(現地時間)、米ワシントンDCで始まる中、イスラエル側代表を務める駐米イスラエル大使のイェヒエル・ライター氏は同日の冒頭発言で、現在の状況について「大惨事へ向かっている」と警告した。
CNNによると、ライター大使は開会のあいさつで、レバノンにおけるヒズボラの存在とイランの影響力が相まって、トランプ政権が今回の協議を通じて目指す目標、すなわち両国間の包括的な平和協定の締結が頓挫する恐れがあると述べたという。両国はこれまで一度も外交関係を樹立したことがない。
ライター大使は、「イランの役割はレバノンから手を引くことだ」としたうえで、「主権を行使するのはレバノン政府の責任だ。主権とは、イランがもはやレバノン問題に介入したり、悪影響を及ぼしたりできないことを意味する」と語った。イランは、レバノンの親イラン武装組織であるヒズボラを介して、同国の政情に深く関与してきた。
イスラエルとレバノンは23日から25日までの3日間、米国の仲介のもとで和平協議に臨む。
両国はこの期間中、米国務省と米国防総省(ペンタゴン)で協議を進める。会談では軍事・政治両面にわたる議論が行われる予定だ。
イスラエルとレバノンはそれぞれ、ワシントンDC駐在の自国大使が代表として出席した。米国務省顧問である、ダン・ホーラー氏と、米国防次官補(国際安全保障担当)ダン・ジマーマン氏が代表として参加した。
米国とイランは21日のスイス協議で、レバノンにおける軍事的緊張を緩和するため、衝突防止機構を別途設けることで合意した。この協議体には、米国、イラン、レバノンに加え、仲介国であるカタールとパキスタンが参加するが、イスラエルは含まれていない。
ライター大使はこれについて、「イスラエルとレバノンは直接的な紛争状態にあるわけではないため、このような枠組みは必要ない」としたうえで、「必要なのはレバノン側の協力だけだ」と述べた。
イスラエルとレバノンの停戦と、レバノン国内での敵対行為の完全停止を明記した米国とイランの終戦に関する了解覚書(MOU)が締結された後も、イスラエルとヒズボラは連日交戦を続けている。イスラエルはレバノン南部からの撤兵を拒否したまま、軍事行動を継続している。













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