
女性劇団員を強制わいせつした疑いで裁判にかけられた俳優オ・ヨンス(本名オ・セガン)の無罪が韓国の最高裁で確定した。
今月26日、韓国の法曹界によると、最高裁・第3部(オ・ソクジュン主審最高裁判事)は強制わいせつの疑いで在宅起訴されたオ・ヨンスに無罪を言い渡した原審について、今月25日に上告棄却の決定を下し、これを確定させた。
オ・ヨンスは、演劇公演のため地方に滞在していた2017年8月、女性劇団員Aに「抱きしめたい」と言って抱きしめた疑いを受けている。
そして、彼は同年9月、Aの居住地の前でAが玄関のドアロックを押している時に廊下のセンサーの明かりが消えたため、彼の頬に唇をつけた疑いで裁判にかけられた。
1審裁判所はオ・ヨンスの疑いを有罪と認め、懲役8ヶ月・執行猶予2年を言い渡した。
一方、2審は昨年11月にこれを破棄し、オ・ヨンスの無罪を言い渡した。被害者の記憶が歪められた可能性を排除できないためだ。
2審裁判所は「被害者はオ・ヨンスが『抱きしめたい』と言ったことに対してやむを得ず同意したように見える」としながらも「ただし、抱きしめる強度が明確でない点を考慮すると、抱きしめるだけでは強制わいせつとは言えない」と説明した。
さらに「被害者はこの事件が起こる前に、オ・ヨンスが『君が女に見える』と言ったという日記を作成しており、その後も『#MeToo』に関連する日記を作成した事実がある」としながらも「しかし被害者はオ・ヨンスへの恋しさの日記を作成したこともあり、彼に安否を尋ねるメッセージを送ったこともある」と補足した。
2審裁判所は被害者が事件発生6ヶ月後に性的暴力相談所を訪れたこと、親しい同僚に被害事実を知らせたこと、オ・ヨンスが被害者にメッセージで謝罪したことなどを挙げて「オが強制わいせつをしたのではないかと疑いが生じる」と指摘しながらも「被害者が時間の経過に伴い記憶が歪められ疑わしい場合、有罪判断を下すことはできない」と結論づけた。
A側は2審の判決後にコメントを発表し反発したが、最高裁の判断も2審と同じだった。
A側は「司法部が下したこの嘆かわしい判決は、性的暴力の発生構造と威圧構造を強固にすることに寄与した恥ずべき判決だ」とし、「司法部は今回の判決が社会にどのようなメッセージを与えるのかについて責任を持って省察してほしい」と心境を明かした。
一方、オ・ヨンスはNetflixドラマ『イカゲーム』に「オ・イルナム」役で出演し注目を集めた。2022年1月には第79回ゴールデングローブ賞でTV部門の助演男優賞を受賞した。













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