「終わらせよう」プーチンの逆鱗に触れた…決意したウクライナ、国産ミサイルで直撃



ウクライナは自国開発のミサイルで「プーチンの逆鱗」に触れた。ボロディミル・ゼレンスキーウ クライナ大統領が「40日作戦」を宣言してから48時間後のことだ。
27日(現地時間)キーウ・ポストによると、前日ウクライナはロシアのボルゴグラードにある重要な軍需工場「タイタン-バリカディ」を自国製の長距離巡航ミサイルFP-5「フラミンゴ」(Flamingo)で攻撃した。
ゼレンスキー大統領もこの日、SNSで「FP-5フラミンゴミサイルがボルゴグラードのタイタン-バリカディ施設を成功裏に攻撃した」と明かした。彼は標的となった施設について「敵軍の砲兵システムと特殊軍事装備、特にウクライナを攻撃するために使用されるミサイル発射システムの部品を生産する主要な産業団地であり、攻撃後、工場敷地で火災が発生した」と説明した。
これに関連してロシアのアンドレイ・ボチャロフ・ボルゴグラード州知事はウクライナの「高速空中目標」が施設を損傷させ、10人が負傷したと明らかにしたが、施設名は明示しなかった。
ウクライナ「40日SBU作戦」初の48時間
今回の攻撃はウクライナの新たな戦争キャンペーンが開始されてから初の48時間内に行われた。
これに先立ち、ゼレンスキー大統領は25日、「ロシアを交渉テーブルに引き出すためにウクライナ安全保障局(SBU)の40日影響力行使作戦を承認した」と明かした。翌朝、ウクライナはドローン660機規模の大空襲を行い、AP通信はこれを「開戦以来クリミア半島を狙った最大規模」と評価した。
同日SBUはケルチでロシアS-400防空システムと黒海水中音響監視網運用艦「ボルガ」などをドローンで攻撃したと発表した。
トゥーラ州ノボモスコフスクの大型化学工場も標的となった。爆発物・弾薬原料であるアンモニア・硝酸をロシア防衛産業部門に供給してきた施設だ。クリミア半島は同日非常事態を宣言した。ボルゴグラード攻撃はその翌朝に行われた頂点一撃だ。
「ゼレンスキーの誇り」、ロシア軍需拠点攻撃



FP-5フラミンゴはウクライナの防衛産業スタートアップ、ファイヤーポイントが開発した地上発射長距離巡航ミサイルだ。射程約3000km、弾頭重量1150kgで米国のトマホーク(約1500~1800km・弾頭450kg)の約2倍の射程と2.5倍の弾頭を持つ。単価は約50万ドル(約8,110万円)でトマホークの4~5分の1に過ぎない。今回の弾頭は仕様上、米国製Mk 84またはBLU-109バンカーバスターを改造したものと推定される。ゼレンスキー大統領は昨年8月、FP-5フラミンゴの試験発射成功を伝え「我々が保有する最も優れたミサイル」と絶賛した。
フラミンゴの標的となったタイタン-バリカディはロシア軍需産業の核心拠点だ。キーウ・ポストはこの施設がヤルス・トポールM・イスカンデルMなどロシアの戦略・戦術ミサイルの移動式発射台(TEL)を設計・製造する場所だと伝えた。1914年チャリツィン武器工場として始まり、現在はロシア国家宇宙公社ロスコスモス(Roscosmos)の子会社に編入されており、単なる防衛産業工場ではなくロシアの戦略力の産業的基盤の役割を果たしている。
プーチンの「戦略ミサイル生産網」も射程内
ロシアは5月19~21日、ロシア・ベラルーシ連合核訓練で核弾頭運用・輸送手順まで練習し核戦力を誇示した。ウラジーミル・プーチン大統領は当時「核3軸システムを必要なレベルで維持する」と明かした後、同月24日には核弾頭搭載が可能なオレシニクをウクライナに発射した。
約5週間後にウクライナが狙ったのは戦略・戦術ミサイル発射台を生産するタイタン-バリカディだった。ミサイル本体ではなく、これを運用する移動式発射台(TEL)生産施設を狙った点が目を引く。発射台は生産期間が長く代替生産能力も限られているため、被害が蓄積される場合、戦略・戦術ミサイル戦力の運用にも影響を与える可能性があるとの分析が出ている。
今回の攻撃はウクライナが自国産長距離武器でロシア戦略軍需施設を直接攻撃できることを示す事例でもある。深部攻撃の対象が弾薬庫とエネルギー施設を超え、戦略軍需産業基盤に拡大している点で、ロシアとしても後方戦略施設防御の負担が大きくなる可能性があるとの見方が示されている。
戦略軍需施設を狙った深部攻撃が拡大するのか
FP-5フラミンゴは昨年8月に初の実戦投入以来、試験場や弾薬庫、ミサイルエンジン工場、誘導装置生産施設などロシア軍需基盤施設を次々と攻撃してきた。今回は戦略ミサイル発射台生産施設まで標的に含まれ、ウクライナの深部攻撃が前線後方軍需産業全般に拡大する流れを示す部分である。
ゼレンスキー大統領が言及した「40日作戦」はまだ初期段階だ。軍事専門家の間では、今後ウクライナがミサイル本体を生産するボトキンスク・ミヤス工場や黒海艦隊指揮ノード、精製・送油管などロシアの戦争遂行能力を支える核心インフラを引き続き狙う可能性があるとの見方が出ている。
重要なのは、ウクライナが長距離攻撃手段の量産体制をどれだけ安定的に構築できるかだ。同時にロシアが大規模ドローンと長距離巡航ミサイルを組み合わせた新たな攻撃様相に合わせて後方防空体制をどれだけ迅速に補完できるかも今後の戦況を左右する要因として挙げられている。FP-5を含むウクライナの長距離攻撃手段が実戦でどのような成果を上げるかにより、深部攻撃の範囲と戦略的意味も一層大きくなる可能性がある。


















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