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テスラの”自動運転”が家に突っ込んだ…住民死亡で米当局動く、誰の責任か?

山田雅彦 アクセス  

引用:ストーリーフル(Jennifer Barbour)/WSJ
引用:ストーリーフル(Jennifer Barbour)/WSJ

米テキサス州でテスラ「モデル3」が住宅に突入し、屋内にいた住民が死亡する事故が発生し、米連邦当局が特別調査に乗り出した。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)など複数のメディアが22日(現地時間)に報じたところによると、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)はヒューストン近郊のケイティで発生したテスラ「モデル3」の死亡事故について、特別調査を開始したと発表した。

ハリス郡保安官事務所によると、事故は19日夜に発生した。当時の運転者、マイケル・バトラー(44歳)は「運転支援システムを使用中だった」と当局に説明した。車両は道路を外れ、レンガ造りの住宅に高速で突入した。屋内にいた76歳の女性は車両と接触し、死亡した。

SNSに投稿された近隣の防犯カメラ映像には、青いモデル3が庭と進入路を横切り、住宅の正面に突入する様子が映っていた。

NHTSAは今回の事案を「特別な状況や工学的側面の解明が必要な案件」と分類し、特別調査チームを投入した。同局は毎年100件超の重大事故を対象に、こうした精密調査を実施している。

テスラは今回の事故について公式見解を示していない。ただし、テスラのアショク・エルスワミーAI・ソフトウェア担当副社長はX(旧Twitter)に投稿し、「車両ログを分析した結果、衝突後も運転者が手動でアクセルペダルを踏み続けていたことが確認された」と述べ、システムの欠陥疑惑を否定した。

NHTSAはすでに、常時ドライバーの前方監視を前提とするテスラの「FSD(監視付き)」システムについて、広範な欠陥調査を進めていた。今回の調査結果いかんによっては、大規模なリコールにつながる可能性もある。ハリス郡保安官事務所は証拠の収集を終え次第、管轄の検察当局に事件を送致し、起訴の可否を判断する方針だ。

テスラの運転支援機能が作動中に死亡事故が発生したのは今回が初めてではない。2016年にはフロリダ州で、運転支援モードで走行中の車両がトラクタートレーラーと衝突して運転者が死亡したほか、2018年と2019年にも同様の事故が起きている。

専門家は、ドライバーが運転支援システムに過度に依存することが事故の一因になると指摘している。自動車アナリストのローレン・フィックス氏はワシントン・ポストの取材に対し、「この機能を『オートパイロット』と呼ぶこと自体が誤りだ」と述べ、「システムが想定外の状況に直面した際、人間はコンピュータとは異なる判断を下すため、ドライバーの特別な注意が不可欠だ」と強調した。

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