世界最大のデジタルカメラを備えたベラ・C・ルービン天文台が、10年にわたる大規模観測を始めた。南半球の空を繰り返し撮影し、宇宙で起きる変化を記録していく。

米ニューヨーク・タイムズによると、チリ北部の山頂にあるベラ・C・ルービン天文台は6月30日、南半球の空を対象にした本格観測を開始した。
同天文台は今後10年間、南半球の空を繰り返し撮影する。世界最大のデジタルカメラを備えた望遠鏡で、数十億個の銀河や星から届く光を捉え、太陽系や天の川銀河、そのさらに先にある天体の変化を記録する。
観測では、移動する天体、明るさを変える天体、爆発する天体などが高精度で捉えられる見込みだ。これにより、これまで見逃されてきた暗い天体や、一時的に明るくなる天体現象の発見にもつながると期待されている。
今回の計画は、Legacy Survey of Space and Time(LSST)と呼ばれる大規模撮像探査プロジェクトだ。天文学者たちは、天の川銀河の成り立ちや宇宙に広がるダークマター、現在の宇宙構造がどのように形作られたのかを探る手がかりになるとみている。
望遠鏡の運用副所長であるフィル・マーシャル氏は、この観測について「私たちがまだ『何を探しているのか』さえ分かっていないものまで、すべて捉えられるように設計されている」と語った。
ルービン天文台のチームは昨年、初期観測で得られた鮮明な宇宙画像を公開した。その後、科学者たちは望遠鏡の運用やシステムの最終調整を進めてきた。
LSSTでは、今後10年間にわたり南半球の空を繰り返し撮影し、膨大な観測データを蓄積していく。集められたデータは、世界中の研究者によって分析される。
今後数年間で、数千人規模の天文学者がこのデータを使い、宇宙のかすかな変化や未知の天体を探ることになる。ルービン天文台の観測は、宇宙の姿を時間の変化とともに捉える新たな手段として期待されている。













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