
週にわずか90分から2時間程度の筋力トレーニングだけでも、心血管疾患や認知症による死亡リスクを著しく下げられることが、最新の研究で明らかになった。
米健康専門メディアの「エブリデイ・ヘルス」は3日(現地時間)、米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院の研究チームが、成人およそ15万人を対象に運動の習慣と死亡率との関係を最長で30年間にわたって追跡調査した、大規模研究の結果を発表したと伝えた。
調査の結果、週に平均90分から119分にわたって、腕立て伏せやスクワットといった筋力トレーニングを行っていた成人は、まったく運動をしなかった人と比べて、全体の死亡リスクが13%低くなっていた。とりわけ、アルツハイマー病を含む認知症など、神経系の疾患による死亡リスクは27%も低下し、心疾患による死亡リスクについても、19%減少していた。
さらに研究チームは、ウォーキングやランニングといった有酸素運動を併せて行うことで、健康寿命の延伸効果が高まるとしている。両方の運動を組み合わせて取り入れていた参加者では、死亡リスクが最大で45%まで低下していたという。
一方、筋力トレーニングの時間が週に2時間を超えると、死亡リスクの減少効果はそれ以上は伸びず、横ばいになることも分かった。運動量を増やせば増やすほど、死亡リスクが比例して下がっていくわけではないということだ。
専門家らは、認知症の予防や長寿のために、必ずしも高額なスポーツジムに通う必要はないと助言する。自宅で自重スクワットを行ったり、水を入れたペットボトルなど身近な道具を活用したりして、週3回、1回30分程度取り組むだけでも、十分な効果が期待できるとしている。
研究チームは「普段の活動量が少ない人にとっては、少量の運動でも効果が期待できる」としたうえで、「いきなり無理をするのではなく、毎日15分から20分ずつ、少しずつ習慣化していくことが何より重要だ」と強調している。













コメント0