
ドナルド・トランプ米大統領は4日(現地時間)、「米国は決して共産主義国家にはならない」と述べ、共産主義を強く批判した。11月の中間選挙を前に、反トランプ陣営とのイデオロギー対決を本格化させたとの見方が出ている。
CNNなどによると、トランプ大統領は4日(現地時間)、ワシントンD.C.のナショナル・モールで開かれた米国建国250周年記念式典で演説し、1776年7月4日の米独立宣言採択以来の歴史を振り返りながら、「共産主義は敗者であり、これからも敗者であり続ける」と語った。また、「共産主義体制は米国の体制とは正反対であり、まともに機能したことはない」としたうえで、「われわれの戦士たちは世界各地の戦場で共産主義と戦ってきた」と強調した。40度を超える猛暑や突然の雷雨といった悪天候にもかかわらず、演説は予定通り行われた。
トランプ大統領は特に、朝鮮戦争の「長津湖の戦い」に参加した退役軍人らに言及した。「われわれは共産主義との戦いに身を投じた勇敢な兵士たちに誇りと感謝の念を抱いている」とし、「長津湖の戦い」に参加したパトリック・フィン海兵隊の軍曹、ルディ・ミキンス一等兵、そして10倍以上の敵と戦いシルバー・スター勲章を受章したサニー・レイ氏を紹介した。「長津湖の戦い」(1950年11月26日~12月13日)は、米海兵隊史上最も過酷な戦闘の一つとして知られる。中国人民志願軍の包囲網を突破する過程で約2,500人が戦死し、約8,000人が凍傷を負うなど、計約1万8,000人の死傷者を出した。

トランプ大統領は続けて、「共産主義はがんのようなものだ。切り取らなければならない」と述べ、「われわれは米国に共産主義者を決して受け入れない」と訴えた。こうした発言は、米国が二度の世界大戦とその後の冷戦を経て自由民主主義陣営の指導的立場を築いた歴史を強調するとともに、米国内政治を意識したものと受け止められている。
最近では、民主党のゾーラン・マムダニ・ニューヨーク市長をはじめ、民主的な手続きによる社会主義の実現を掲げる民主社会主義勢力の存在感を強めている。こうした中、11月の中間選挙を前に、反対陣営を共産主義勢力と位置付けることで保守層の結集を図る狙いがあるとの分析もある。AP通信は、「党派色の強い主張と愛国的なメッセージを織り交ぜた演説だった」とした上で、「歴代大統領が国民統合の機会としてきた独立記念日の演説としては異例なほど党派色が強かった」と評価した。
トランプ大統領は演説で、「米国は戻ってきた。われわれは米国をこれからも偉大な国であり続けさせる」と述べ、「そのためにSAVE法を成立させる」と主張した。SAVE法は、トランプ大統領が中間選挙を前に成立を繰り返し求めている有権者資格保護法案を指す。有権者に本人確認や市民権の証明を義務付けることなどが柱となっている。

また、米軍が世界最強の軍隊だと強調し、「われわれはその軍事力を行使し、驚異的な成功を収めた」と述べたうえで、「ベネズエラを見ろ。イランを見ろ。われわれは脅威を排除し、彼らの軍を壊滅させた」と語った。さらに、「米国民ほど多くの善を成し遂げ、勇気を示し、発展を遂げ、不正を正し、偉大な業績を残した国民はいない」と訴えつつ、「250年間にわたり、米国は世界各国にとって希望であり、約束であり、光であり、栄光であり続けてきた」と強調した。
演説の最後にトランプ大統領は、「250年以上の歴史の中で、巨大な帝国や広大な王国、強大な国家、そして恐ろしい暴君は現れては消えていった。しかし、250年を経た今も、米国という共和国はなお健在だ」と締めくくった。
演説終了後には盛大な花火が打ち上げられ、式典はフィナーレを迎えた。主催者によると、この日は約86万発の花火が用意されていたという。トランプ大統領はナショナル・モールに設けられた特別観覧席から花火を見守った。















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