
ロシアが黒海で主導権を失ったという主張が浮上した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4日(現地時間)、「ロシアが黒海を失った」とし、「ウクライナ海軍は多くの人が不可能だと考えていたことを成し遂げた」と述べた。続けて「ズミイヌイ島の解放からロシアの艦隊、港、そして占領されたクリミア半島の占領軍に対する作戦に至るまで、黒海とアゾフ海は決してロシアにとって平和な場所にならないことを示している」と強調した。
ウクライナ大統領府とウクライナ海軍司令部が公開した資料によると、ロシア軍は黒海で主力戦闘艦4隻を失い、8隻が損傷したという。揚陸艦は15隻が破壊され、10隻が損傷した。補助艦艇も3隻が破壊され、9隻が損傷したと報告された。ウクライナの海上作戦には、長距離ミサイル攻撃、海上ドローン(無人機)攻撃、そして一時的に占領されたクリミア半島のロシア軍艦、物流基盤施設および軍事施設を狙った特殊作戦が含まれている。

これまでウクライナはロシア黒海艦隊の本拠地であるクリミア半島を狙ったドローン攻撃を強化し、補給路を打撃し燃料危機を引き起こした。ウクライナの攻撃によりロシア国内では油を買うために数十時間並ばなければならない珍事も起きた。それより前の昨年12月には、ロシア黒海沿岸のノヴォロシースクで水中ドローン「サブ・シーベイビー」を稼働させ、ロシア海軍の軍艦と潜水艦を撃沈し、全世界の注目を集めた。
専門家たちはロシアが依然として潜水艦とミサイルを使ってウクライナを攻撃する能力を維持しているが、過去のように大型水上艦を黒海全域に投入したり、上陸作戦を実施したりすることは難しくなっていると口を揃える。それに伴い最近ではドローン防御のために潜水艦にも防御装備を設置するなど、防御的な対応に集中する姿勢も見られる。
ロシアは海上でウクライナに劣勢だが、地上ではウクライナの首都キーウに向けた大規模攻撃を続けている。キーウ・インディペンデントによると、ロシアは6日の未明に何度もキーウとキーウ州に向けてミサイルとドローン攻撃を敢行したという。
ウクライナ軍はミサイル数十発がキーウに向かっていると警告した。キーウ市民数千人が夜間に発令された空襲警報を受け、地下鉄駅など地下避難所に身を隠さなければならなかった。市内各所では停電が報告され、SNSにはロシアの空襲後に崩壊した建物の写真が投稿された。
ロシアは2日にもキーウにドローン496機と弾道・巡航ミサイル74発以上を発射した。ウクライナは当時の空襲で少なくとも31人が死亡し、100人以上が負傷したと明らかにした。ゼレンスキー大統領はこの日、ロシアの空襲の数時間前にオンライン演説で「ロシアが7~8日に予定されている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に新たな大規模攻撃を準備している兆候がある」と主張したが、実際に空襲は演説が終わった数時間後に行われた。
ゼレンスキー大統領の主張は一部専門家の予測とも一致する。米戦争研究所(ISW)は先週の報告書で「ロシアは6月にドローンとミサイルを大量に備蓄した可能性がある。実際、1~5月にはウクライナに対して毎週平均1回の大規模攻撃と数回の小規模攻撃を敢行したが、6月にはわずか2回の大規模攻撃しか行わなかった」と分析した。これは先月ミサイルとドローンを備蓄したロシアが近く前例のない大規模攻撃を行う可能性があることを示唆している。
ISWは「ロシア軍はドローンを備蓄している可能性がある」とし、「特に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が望むタイミングでより頻繁かつ大規模な攻撃を実施するため、またウクライナの防空網をさらに弱体化できると判断した場合にはその可能性が一層高まる」と強調した。













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