「米インフレに突然のブレーキ」消費者物価指数が約6年ぶりの”大幅下落”
米CPI、5月の4.2%上昇から鈍化 前月比では0.4%下落
コアCPI上昇率も2.6%に低下 5月は2.9%
一時的な鈍化との見方も イランでの戦闘再開で不確実性高まる

米国の6月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は、市場予想を下回った。前月比では約6年ぶりの大幅な下落となり、エネルギー価格の急落が物価上昇を一時的に抑えたとみられている。
米労働省は14日(現地時間)、6月のCPIが前年同月比で3.5%上昇したと発表した。
5月の4.2%上昇から、上昇幅が大きく縮小した。
前月比では0.4%下落し、0.8%下落した2020年4月以来、最大の下落幅となった。
物価上昇率は専門家の予想を下回った。CNBCによると、ダウ・ジョーンズがまとめたエコノミスト予想では、6月のCPIは前年同月比で3.8%上昇し、前月比では0.2%下落すると見込まれていた。
エネルギーと食品を除くコアCPIは、前年同月比で2.6%上昇した。5月の2.9%から0.3ポイント低下し、前月比では横ばいだった。
品目別では、エネルギーを除くサービス価格が横ばいだった。住居費は0.1%上昇した一方、交通サービス価格は0.3%下落した。食品価格は0.2%上昇し、医療費は0.6%下落した。中古車・トラック価格も0.2%下落した。
総合指数とコア指数の上昇率がともに鈍化したことから、米連邦準備制度理事会(FRB)が直ちに利上げに踏み切る可能性は低下したとみられている。
ただ、早期の利下げにつながる可能性も低いとの見方が出ている。6月の物価上昇率の鈍化は、イランでの戦闘が小康状態に入ったことによる一時的な効果とみられているためだ。
CPIの前年同月比上昇率は、今年2月の2.4%から、戦闘勃発後の3月には3.3%に上昇した。3月の前月比上昇率は0.9%だった。その後も4月は3.8%、5月は4.2%と上昇が続いた。
6月に米国とイランが停戦に向けた覚書(MOU)を締結するなど、和平への期待が高まると、国際原油価格は急落し、CPIの上昇を抑えた。
しかし、最近になって米国とイランが再び攻撃を応酬し、国際原油価格は上昇に転じた。エネルギー価格の上昇が、7月の物価上昇率を再び押し上げる可能性がある。
米大手信用組合ネイビー・フェデラル・クレジット・ユニオンのヘザー・ロング首席エコノミストはCNBCに対し、「6月に入り、ようやくインフレが鈍化した」と述べた。その上で、「これによりFRBへの利上げ圧力が弱まり、当局は状況を見極める余地を得た」と説明した。
一方、「懸念されるのは、イランでの戦闘再開により、今回のインフレ鈍化が一時的なものにとどまる可能性があることだ」と指摘し、「インフレが今後どのように推移するかを予測するには、不確実性が大き過ぎる」との見方を示した。














コメント0