「プーチンの最大の弱点を突いたか」戦略爆撃機基地で大規模爆発

ウクライナのドローン(無人機)が、ロシアの長距離空襲の中核拠点であるエンゲリス2空軍基地を再び狙った。ロシア本土の奥深くに位置する基地周辺で強い爆発と火災が確認されたが、戦略爆撃機の被害状況はまだ確認されていない。
16日(現地時間)、キーウ・インディペンダントやキーウ・ポストなどのウクライナメディアによると、ロシアのサラトフ州エンゲリスと近隣のサラトフで同日未明にドローン空襲の警報が鳴った後、複数回の爆発音が聞こえたという。現地の住民が撮影してSNSに投稿した映像には、夜空を明るく照らす閃光と基地方向から立ち上る炎が映っていた。
ロシアの独立系メディア「ASTRA」は、公開された映像を分析し、エンゲリス2基地内で火災が発生したとみられると伝えた。戦況を追跡する一部のTelegramチャンネルも、映像内の火災地点を軍基地内部と特定した。
ただし、ウクライナ軍はこの攻撃に対する公式的な見解を示しておらず、ロシアも軍事施設の被害規模を公表していない。サラトフ州のロマン・ブサルギン知事は、ドローンの脅威で防空網が作動し、一部の民間施設が被害を受けたと明らかにした。彼は初期調査の結果、死傷者は報告されていないと説明したが、エンゲリス2空軍基地の被害については言及しなかった。
エンゲリス2基地は、ウクライナ国境地域から約600km離れている。ロシアがウクライナ全土に向けて長距離巡航ミサイルを発射する際に活用する代表的な空軍基地だ。
ここには戦略爆撃機の「Tu-95MS」と「Tu-160」が配備されている。両機種は核兵器を運用でき、ロシア軍は実際の戦争で通常弾頭を装着した「Kh-101」などの長距離巡航ミサイルを発射するためにこれらを投入してきた。エンゲリス2基地は、ロシアの長距離航空戦力の中核拠点とされる。
今回の攻撃で爆撃機や滑走路、燃料・弾薬施設が損傷したかは確認されていない。現在公開されている映像だけでは、爆発地点と被害範囲を正確に判断するのは難しい。
ただし、ウクライナのドローンがロシア後方にある戦略爆撃機の基地周辺まで到達したとすれば、ロシアの防空網の負担は再び大きくなるしかない。ロシアは戦線に近い軍事施設だけでなく、本土奥深くの飛行場や石油精製施設、弾薬庫まで同時に防衛しなければならない。
エンゲリス2基地は戦争勃発以降、ウクライナの長距離攻撃を何度も受けている。2022年12月にはドローン攻撃でTu-95MS爆撃機が損傷した状況が明らかになり、同月の2回目の攻撃では基地の技術要員3人が死亡したとロシア側が明らかにした。
2025年3月にも大規模なドローン攻撃により、基地一帯で巨大な爆発と2次爆発が続いた。当時のロシア当局は、周辺の住宅と民間施設が損壊し、住民を避難させたと明らかにした。一方でウクライナ軍は、弾薬貯蔵施設を攻撃したと主張した。

ロシアは繰り返される攻撃に対応し、エンゲリス2基地に戦略爆撃機用の大型防護施設を増やしている。6月に公開された衛星写真では、Tu-95MSとTu-160を収容できる規模の格納庫少なくとも17基が建設中である状況が確認された。
ロシアはこれまで戦略爆撃機を野外駐機していた。ウクライナのドローン攻撃が続くと、爆撃機の上にタイヤを乗せたり、駐機場の床に偽の航空機の形を描くなどの応急措置も講じた。しかし、ドローンが燃料貯蔵施設と弾薬庫、さらには航空機そのものまで脅かすようになると、大型防護施設の建設に乗り出したとみられる。
Tu-95MSは、すでに生産が終了しており、Tu-160も生産再開の速度が遅い。1機を失うと短期間で代替するのが難しいため、ロシアとしては爆撃機の保護が切実だ。
しかし、格納庫が航空機自体を隠しても、滑走路と燃料貯蔵施設、弾薬庫、整備装備までをすべて隠すことはできない。飛行場の機能を維持するには、航空機だけでなく、広く散らばったインフラが共に生き残らなければならない。
北大西洋条約機構(NATO)とウクライナもこうした弱点を狙っている。両者は航空機を1機ずつ破壊するにとどまらず、滑走路と地上の支援施設、復旧装備を繰り返し攻撃して飛行場全体を長期間麻痺させる方針を検討してきた。
今回の爆発が実際にエンゲリス2基地内部で発生したことが確認されれば、ロシアが爆撃機用の格納庫を増設した後も、基地全体の脆弱性を解消できていないことを改めて示すことになる。















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