「イラン、眠れる虎の尾を踏んだか」トランプがついに“報復の歯止めを外す”…フーシ派も不穏な一手

引用:ソウル新聞
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1. 主要な問題 ① 米軍に死傷者が発生…トランプ大統領が報復

ドナルド・トランプ米大統領は、イランの攻撃で米軍に死傷者が発生したことを受け、「イランが米兵1人を殺すたびに、その代償を何倍にもして払わせる」と述べ、強力な報復の意思を示した。

さらに、イラン南部と西部の軍事施設に対する追加空爆を指示した。その後、米軍はイラン革命防衛隊(IRGC)のミサイル基地、ドローン運用施設、指揮統制施設を集中的に攻撃したと明らかにした。ホワイトハウスは「米軍の保護が最優先だ」としながらも、外交的な解決への道は開かれていると強調した。

 

② イラン、域内の米軍基地を同時攻撃

イランは米国による空爆への報復として、バーレーン、クウェート、ヨルダンにある米軍施設をミサイルとドローンで攻撃した。

一部の軍事施設とインフラが被害を受け、民間インフラも脅威にさらされたことで、湾岸諸国の緊張は急速に高まった。イランは、米国が攻撃を中止しなければ、域内にある全ての米軍拠点が合法的な標的になると主張した。

③ フーシ派が「サウジアラビアの海上封鎖」を警告

イエメンのフーシ派は、米国とイランの衝突が続く場合、サウジアラビアを含む紅海とバブ・エル・マンデブ海峡の海上交通を封鎖すると警告した。ホルムズ海峡の緊張が続く中、危険がバブ・エル・マンデブ海峡にまで広がれば、世界の原油輸送網が同時に圧迫される可能性が指摘されている。

④ 米イラン覚書が崩壊…10日間の停戦案で新たな仲介

米国とイランが先月締結した終戦了解覚書(MOU)は、事実上効力を失ったとの見方が優勢だ。一方、カタール、パキスタン、オマーン、エジプトは新たな10日間の停戦案を提示し、ホルムズ海峡の航行正常化と後続交渉の再開を進めている。米国とイランのいずれも、正式に受け入れるかどうかは明らかにしていない。

⑤ ホルムズ海峡をめぐる対立が長期化…「空爆の限界」

米国は空爆を拡大しているが、イランは依然としてホルムズ海峡への統制力を維持している。米国が航行の自由を強調する一方、イランは沿岸国の主権を掲げて対抗している。軍事専門家は、空爆だけで海峡の統制権を根本的に変えることは難しいと評価している。

2. 作戦状況

① 米軍は、イラン南部と西部にあるミサイル基地や革命防衛隊の施設を対象に、連続して空爆を実施した。これに対し、イランはバーレーン、クウェート、ヨルダンの米軍拠点を狙ったミサイルとドローンによる攻撃を続けた。戦線はイラン本土を越え、湾岸全域へ広がる様相を見せている。

② ホルムズ海峡では、商船の運航への支障と船舶が攻撃を受ける危険が続いている。フーシ派がバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖する可能性にまで言及したことで、世界の海上物流網は、ホルムズ海峡と紅海という2つの要衝を同時に管理しなければならない状況に置かれた。

③ イスラエルは今回の米国とイランの衝突に直接介入せず、情報・防空態勢を維持している。レバノンのヒズボラやフーシ派が追加で介入する可能性に備え、警戒も強化している。

3. 各陣営の戦争指導部の意図

① 米国

米国は限定的な空爆を繰り返してイランの軍事能力を弱めながら、交渉の主導権も維持しようとする戦略を続けている。主な目標は、ホルムズ海峡の安定的な開放、米軍の保護、高濃縮ウラン問題の解決、イランによる域内での軍事活動の抑制だ。ただし、米軍に死傷者が発生したことで、軍事的な対応の水準は以前より高まった。

② イラン

イランは直接的な全面戦争よりも、域内の米軍基地と海上交通を利用した非対称的な圧力により、米国の政治的・経済的コストを高めることに力を注いでいる。ホルムズ海峡への統制力を、交渉で最も重要な手段として維持しようとする意図も明確だ。

③ 仲介国

仲介国であるカタール、パキスタン、オマーン、エジプトは、限定的な停戦とホルムズ海峡の航行正常化を結び付けた段階的な合意を進めている。全面戦争の拡大よりも、管理可能な衝突状態へ戻すことに外交力を集中させている。

4. 総合評価

今回の局面は、MOU体制の崩壊後、初めて米軍に死傷者が発生し、域内の米軍基地が同時に攻撃された高強度の再衝突という点で大きな意味を持つ。双方は軍事行動の強度を高めているが、仲介国を通じた交渉ルートも維持しており、全面戦争と外交が並行する局面が続いている。軍事面では米国が空爆能力で優位を保っている。一方、ホルムズ海峡と域内の米軍基地を同時に脅かすイランの非対称戦略も、依然として有効であることが確認された。AP通信などは、空爆だけではイランによる海峡の統制力や戦略的な意思を崩すことは難しいと評価した。ISWも、双方が相手側によってMOUが破棄されたと認識しており、今後の交渉は従来の枠組みではなく、新たな停戦体制を中心に再開される可能性が高いと分析した。

望月博樹
望月博樹

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