「発覚直後に逃亡?」ロシア軍情報部の幹部、日本拠点の秘密作戦を指揮していた疑い

引用:ニューシス
引用:ニューシス

ロシアが日本に拠点を置いて秘密部隊を運用し、先端軍事部品を国外へ不正に持ち出していた疑いが報じられる中、作戦を統括していたとされるロシア人が、海外メディアの報道直後に日本から出国したことが分かったと読売新聞が23日に報じた。

同紙は、公安関係者の話として「このロシア人は、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の将校とされるマクシム・ウラジーミロビッチ・フィルチェンコフ(49)だ」と伝えた。関係者によると、フィルチェンコフは2024年2月ごろ、日本に入国したという。ロシア最大の航空会社アエロフロート・ロシア東京支店の支店長を務めていた。同関係者は読売新聞に対し、フィルチェンコフが、ニューヨーク・タイムズ(NYT)による7月12日の関連記事の掲載直後に出国したことが確認されたと明らかにした。

ウクライナ政府は、ロシアのミサイルやドローン(無人機)の約90%に日本製部品が使用されていると推定している。NYTは、ロシアが東京で展開していた軍事情報作戦の中核に、「第20局」と呼ばれる秘密部隊が存在すると報じた。欧米5か国の情報機関の現職および元関係者によると、同部隊の要員は外交官や実業家を装って活動しているという。

NYTによると、フィルチェンコフ氏が東京に着任した当時、ロシアは先端部品を切実に必要としていたという。中国がロシアを支援することは可能だったが、先端兵器の製造に必要な装置や工作機械、その他の部品を完全に代替することはできなかった。また、多くの企業がロシア向けの販売を停止したり、販売を禁じられたりしていた。

情報機関の関係者らによると、GRUのベテラン将校であるフィルチェンコフは、過去にも日本で勤務した経験があり、必要な装置を探し出してロシアへ送るための専門知識を備えていたという。第20局の詳しい沿革は明らかになっていないが、情報機関の関係者らは、ウクライナ侵攻以前に創設されたとみている。ウクライナを支援する日本は、ロシアに対する軍事用物資の輸出を禁止している。

望月博樹
望月博樹

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