【引用:Marc Mol / Mercury Press】息をのむ緊迫の瞬間――。およそ100匹のワニの群れと、それに立ち向かう巨大なカバの群れが、一触即発のにらみ合いを繰り広げる様子がカメラに収められた。餌として狙っていた「カバの死骸」周辺に集まったワニたち。しかしその冷酷な光景の先に、さらなる脅威が迫っていた。

【引用:Marc Mol / Mercury Press】イギリスの「デイリー・メール」など複数の海外メディアは、6年前に写真家のマーク・モル氏がザンビアのサウス・ルアングワ国立公園で撮影したこの劇的な場面を改めて紹介している。野生動物写真家のモル氏は、ヘリコプター操縦士ジョン・コッピング氏とともにルアングワ川上空を飛行中、偶然この衝撃的な場面を目撃し、カメラに収めることができたと話している。公開された写真には、川辺に横たわるカバの死骸を中心に、100匹を超えるワニたちが取り囲み、獲物を狙っている様子が映っている。

【引用:Marc Mol / Mercury Press】そのとき、ワニの群れが陣取る川岸の対岸、水面の下で不穏な動きが確認された。なんと、ワニに匹敵する数のカバの群れが、ゆっくりと姿を現し始めたのだ。捕食者同士の大規模な衝突が、まさに起ころうとしていた瞬間だった。では、なぜ最強の捕食者とも言われるカバとワニが、こんなにも危険な状況に陥ったのだろうか。その原因は、ワニの群れの中央に横たわっていたカバの死骸にあると見られている。

【引用:Marc Mol / Mercury Press】モル氏は「ワニに囲まれていたカバの死因は、炭疽(たんそ)病だった可能性が高い」とした上で、「死因の真偽は別として、この死骸が二つの猛獣集団を衝突寸前まで追い込む引き金になったのは確かだ」と、当時の緊迫感を振り返った。幸いにも実際の衝突には至らず、カバの群れは無事その場を離れたという。とはいえ、食物連鎖の頂点に立つ捕食者同士が、これほどまでに激しく対峙する瞬間は極めて珍しく、まさに自然界の驚異といえるだろう。

梶原圭介
梶原圭介

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