
【引用:中国人民解放軍】中国は、南シナ海の領有権をめぐる争いが続く海域で、核兵器を搭載可能な戦略爆撃機を動員し、武力を誇示した。「環球時報」や「新華社」など中国の国営メディアは31日、「中国人民解放軍南部戦区が海軍および空軍の兵力を投入し、黄岩島(スカボロー礁、フィリピン名パナタグ礁)の領海・領空と、その周辺の海空域で、戦闘準備を想定した警戒パトロールを実施した」と報じた。公開された映像では、H-6K爆撃機が戦闘機編隊の護衛を受けながら、礁の上空を飛行する様子が確認できる。

【引用:The war zone】中国中央テレビ(CCTV)が運営するインターネットメディア「玉淵譚天」も同日、中国軍が実施した軍事訓練について報じ、H-6K爆撃機が礁付近の空域に進入した後、南東方向へ飛行した航路図を公開した。中国の中距離戦略爆撃機であるH-6Kは、長剣10(CJ-10)巡航ミサイルや長剣20(CJ-20)長距離対地巡航ミサイルを搭載可能で、射程は約1500~2000キロとされている。通常弾頭に加え、核弾頭による武装も可能だ。最大航続距離は8000キロ以上、作戦半径はおよそ3500キロに及び、米軍のB-52ストラトフォートレスに類似した「ミサイル発射プラットフォーム」として、中国軍の戦略資産の一つに位置付けられている。

【引用:中国人民解放軍】さらに現地メディアは、今回のパトロールに055型駆逐艦「瀋陽 (シェンヤン)」も参加していたと伝えた。中国軍による今回のパトロールは、南シナ海をめぐり、フィリピンをはじめとする周辺国や米国との緊張が続く中で実施された。専門家らは、中国が中核的な戦略資産を誇示した点について、武力示威の色合いが濃いと口をそろえる。

【引用:中国人民解放軍】南部戦区は「黄岩島は中国固有の領土だ」と主張し、「一部の国による主権侵害や挑発行為に断固として対応し、国家主権と安全を確固として守るとともに、南シナ海地域の平和と安定を断固維持していく」と表明した。中国は、フィリピンとの二国間協議を行ってからわずか2日後に、再び武力示威に踏み切った形となる。これに先立ち、両国は領有権問題をめぐり二国間会談を実施していた。

【引用:中国人民解放軍】1月29日、中国外務省海洋局の侯燕琪局長は、「フィリピン・セブで、ヘレラ・リム外務省次官補と会談し、海洋問題やその他の共通の関心事項について、率直かつ踏み込んだ意見交換を行った」としたうえで、「外交ルートを通じて、引き続き意思疎通を維持することで一致した」と説明した。

【引用:The war zone】しかし、こうした発表からわずか2日後に中国が再び武力示威に踏み切ったことで、両国間の領有権をめぐる対立は再び激化するとみられている。中国は南シナ海にU字形の9本の線、いわゆる「九段線」を設定し、海域の約9割を自国の領海だと主張。フィリピンをはじめ、ブルネイ、マレーシア、台湾、ベトナムなど周辺国との対立が続いている。フィリピンは、中国が核兵器搭載可能な爆撃機を動員して武力示威を行うおよそ1週間前の25~26日、米インド太平洋軍とともに、スカボロー礁周辺に空中・海上戦力を展開し、合同訓練を実施した。これに対し中国も、同じ期間に南シナ海で定例の巡視活動を行っていた。













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