台本にもなかった流血騒動… ドラマ『IRIS-アイリス-』撮影現場の乱闘劇の真相

2009年、視聴率30%を超え、韓国で大人気を博していたドラマ『IRIS-アイリス-』の撮影現場は、一瞬にして修羅場と化した。主演俳優イ・ビョンホンの私生活をめぐる論争から始まった対立が、タレントのカン・ビョンギュとの物理的衝突に発展したこの事件は、当時の芸能界だけでなく社会的にも大きな波紋を呼んだ。
事件の発端は、俳優イ・ビョンホンと当時の元恋人クォン氏との法的争いだった。クォン氏はイ・ビョンホンに対し、結婚を約束して関係を持ったことによる損害賠償請求訴訟を起こした。この過程で制作会社TAEWONエンターテインメントは、クォン氏の背後で訴訟を支援する黒幕としてタレントのカン・ビョンギュを名指した。
カン・ビョンギュは、自身を黒幕として指名し虚偽の事実を流布したことに対し、制作会社のチョン・テウォン代表に強く抗議し釈明を求めた。対立が深まる中、2009年12月14日未明、カン・ビョンギュがソウル松坡区(ソンパ区)にある『IRIS-アイリス-』の撮影現場を直接訪れたことで悲劇が始まった。

現場に到着したカン・ビョンギュは、制作陣や関係者と会話中に激しい言い争いを繰り広げた。「なぜ他人の問題に首を突っ込むのか」といったささいな口論が感情的な争いに発展し、ついには制作側の関係者チョ氏が撮影アイテムの野球バットを振り回す事態に至った。
この過程でカン・ビョンギュは3週間の治療を要する怪我を負い、知らせを聞いて駆けつけたカン・ビョンギュの知人たちが加わり、現場は瞬く間に乱闘の場と化した。当時の現場状況は近くの防犯カメラに克明に記録され、暴力団の介入説まで浮上するほど事態が深刻化したため、ソウル地方警察庁広域捜査隊が投入され捜査に着手した。
捜査の結果、当初噂されていた暴力団の組織的な介入は事実でないことが判明した。警察はこの事件を制作陣とカン・ビョンギュ側の知人たちの間の偶発的な双方の暴行事件と結論づけた。















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