
一度の離婚を経験し、シングルマザーとして息子を育てていた女優チャン・シニョンのもとに、まるで映画のような出会いが訪れた。相手はドラマ『いばらの花』で出会い、恋人関係へと発展した俳優カン・ギョンジュンだった。カン・ギョンジュンはチャン・シニョンの過去に一切とらわれることなく支え続け、5年間の交際を経て結婚に至った。その後は『同床異夢』や『スターパパ奮闘記!スーパーマンが帰ってきた』などのバラエティ番組にも出演し、長男を実子のように育てる姿や第2子誕生を喜ぶ日常を公開し、多くの注目を集めた。
しかし、その幸せな家庭は思わぬ形で揺らぐことになる。カン・ギョンジュンに一般女性との不倫疑惑が浮上し、損害賠償請求訴訟が提起された。原告は、カン・ギョンジュンが自身の妻が既婚者であることを認識しながら不適切な関係を持ったと主張し、5,000万ウォン(約526万1,000円)相当の慰謝料を求めた。その後、公開されたメッセージなどが波紋を呼び、裁判ではカン・ギョンジュン側が請求を受け入れる形で終結し、事実上の責任を認めたと受け止められ、大きな衝撃が広がった。
誰もが離婚へ進むと見ていた中で、チャン・シニョンは異なる選択を下した。沈黙の後に出演したバラエティ番組『アラフォー息子の成長日記』では、暗いトンネルの中にいるような日々を過ごしていたと振り返り、「つらくなかったと言えば嘘になる」と胸の内を明かした。

それでもチャン・シニョンが家庭を守り、夫を許す決断を下した背景には、子どもたちの存在があった。チャン・シニョンは夫婦で何度も話し合いを重ね、夫自身も深く反省しているとした上で、「子どもたちのために、もう一度家族としてやり直す」と強い意思を示した。特に思春期を迎えた長男と幼い次男が、これ以上傷つかないようにしたいという母親としての思いが大きかったとみられる。また、夫に対する過度な批判を控えるよう、世間にも静かに呼びかけた。
傷ついた気持ちを抱えながらも、子どもたちの未来を優先し、踏みとどまったチャン・シニョンは俳優としても復帰を果たした。復帰作となった韓国ドラマ『太陽を飲み込んだ女』では熱演を見せ、年末のMBC演技大賞で連続ドラマ・単発ドラマ部門の女性最優秀演技賞を受賞し、改めて演技力を証明した。最近では長男の卒業式に出席して明るい笑顔を見せるなど、さまざまな出来事を乗り越え、家庭と仕事の両面で落ち着きを取り戻した近況が伝えられ、多くの人から励ましと応援の声が寄せられている。















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