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【暗号資産】イーサリアムが第2四半期で33%急騰…目標4,000ドル到達には“集中リスク”の壁

望月博樹 アクセス  

暗号資産イーサリアム(ETH)が今年第2四半期に33.47%上昇し、市場の関心を再び集めている。第1四半期に記録した45.41%の下落を打ち消す形で反発を示している。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

この上昇傾向は、2019年の102.25%、2020年の69.62%上昇に続き、ここ数年で最も力強い動きと評価されている。

暗号資産メディア「AMBクリプト」などによると、イーサリアムコミュニティは第3四半期を迎え、慎重ながらも楽観的な見方を示している。10月までに4,000ドル(約57万5,662円)突破の可能性も取り沙汰されているという。

この期待を裏付けるように、オンチェーン活動も過去最高水準に達している。今年5月時点の週間アクティブアドレス数は2024年比52.71%増の2,020万件を突破した。

イーサリアム・ネットワークに対するユーザーの信頼も強まっている。現在、3,520万ETH以上がステーキングされており、総供給量の約28.3%を占める。これは現在の価格で840億ドル(約12兆805億796万円)に相当する。特に6月単月で50万ETH以上が新たにステーキングされ、価格上昇の一因となったとみられている。

今回のステーキング急増は、今年5月の米証券取引委員会(SEC)が発表したガイドラインの影響で、機関投資家の参加が増えたことが要因とみられる。これにより、長期保有量がETH全体の19%を占めるようになり、流通量が減少した。市場のボラティリティや価格圧力が高まっている。

しかし、こうした好材料の裏では、検証者の集中化に対する懸念が高まっている。現在、リド(Lido)が全ステーキング総量のうち25.6%に当たる870万ETHを保有しており、バイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)がそれぞれ7.5%、7.4%を占めている。この3社だけで、全検証者の約40%を支配する状況だ。

この集中状態は、ネットワークの検閲耐性や安定性の両面で脅威となり得る。理論上、1つの障害や検閲事象で新規ブロックの40%以上に影響が及ぶ可能性がある。実際、DeFi(分散型金融)プラットフォームにおいては、ステーキングETHと連動する流動性トークン「stETH」の供給不足が生じており、これにより借入コストが上昇し、リスクも拡大している。

イーサリアム・ネットワークが現在の上昇基調を維持し、4,000ドル目標を達成するには、技術的な拡張性とともに分散化維持という根本的な課題への解決策が同時に求められそうだ。

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