
ドナルド・トランプ米大統領が、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長への批判を再び強めた。FRB本部の改修費が過大だとして、提訴に踏み切る可能性を示唆し、解任に言及する場面もあった。
トランプ大統領は29日、フロリダ州マール・ア・ラーゴで、ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相との会談後に共同記者会見に臨んだ。そこで、FRBの建物改修を巡る費用負担を問題視し、パウエル議長は無能だなどと非難したうえで、訴訟を起こすことになるかもしれないと述べた。
さらに大統領は、パウエル議長を解任したい考えを口にし、今でもそれが可能だとの認識も示した。パウエル議長は任期満了により、2026年5月に退任する予定である。
トランプ大統領はこれまでも、FRBが利下げに踏み切る時期が遅いとして不満を繰り返してきた。8月には、パウエル議長の監督下で決まったとされる本部改修費が過大だと主張し、提訴の可能性をちらつかせていたが、今回の発言はその蒸し返しとなった。
こうした圧力が、任期満了を待たずにパウエル議長を早期に退かせ、利下げに前向きな後任を前倒しで据える狙いではないかとの見方も出ている。トランプ大統領は7月にも、改修費の算定を巡って権限の濫用などが認定されれば、正当な解任理由になり得るとの考えを示していた。
トランプ大統領は同日、次のFRB議長候補を来年1月に発表する考えも明らかにした。候補としては、ホワイトハウス国家経済会議(NEC)のケビン・ハセット委員長のほか、ケビン・ウォーシュ元FRB理事、クリストファー・ウォラーFRB理事らの名前が取り沙汰されている。
















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