米軍、マドゥロ氏の潜伏先を実物大で再現し数か月訓練
ベトナム米朝首脳会談前、潜水艦を使った盗聴設置を試みるも不発

「本当に驚くべき光景だった。まるでテレビドラマを見ているようだった。そのスピードと激しさは衝撃的で、彼らが成し遂げたことは実に見事だった」
ドナルド・トランプ米大統領は3日午前2時(現地時間)に始まったベネズエラ大統領拘束作戦を見守った感想として、フォックス・ニュースとの電話インタビューでこう語った。
米軍はニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領を拘束するため、就寝場所や食事、服装、さらにはペットに至るまで生活の細部を把握していたという。
数か月にわたり、米軍の精鋭部隊はマドゥロ大統領が潜伏していた首都カラカスの隠れ家を実物大で再現した施設を設置し、侵入経路の訓練を重ねていた。
「断固たる決意作戦」と名付けられたベネズエラ空爆作戦を2日午後10時46分(現地時間)に命じたトランプ大統領は「4日前、3日前、2日前にも実行しようとしたが天候が適さなかった」と明かした。
米特殊部隊がマドゥロ大統領の隠れ家に一斉に突入すると、マドゥロ大統領は避難室へ向かおうと扉の前まで来たものの、閉め切る前に拘束されたという。
トランプ大統領は「マドゥロ大統領は安全な場所へ行こうとしたが、そこは安全ではなかっただろう。なぜなら、我々は47秒以内に扉を爆破していたはずだからだ」と説明した。
マドゥロ大統領が拘束に抵抗していた場合、排除する可能性はあったのかとの質問には「その可能性もあっただろう」と答えた。
作戦中、米軍側に死者は出なかった一方、ベネズエラ側では約80人が死亡したと伝えられている。

2019年初めには米海軍の特殊部隊ネイビーシールズが米朝首脳会談を前に北朝鮮で盗聴装置の設置を試みたものの失敗に終わっていた。
「ニューヨーク・タイムズ」は昨年9月、当時の作戦がなぜ失敗したのかについて、前・現職の軍関係者24人とのインタビューを通じて詳細に伝えた。
金正恩北朝鮮国務委員長の盗聴作戦を担ったのは、ウサーマ・ビン・ラーディン容疑者の殺害で知られるネイビーシールズ・チーム6のレッドスクワドロンだったという。
部隊は数か月に及ぶ予行演習を経て、サッカー場2面分ほどの長さがある原子力潜水艦を北朝鮮近海に極秘で進入させ、さらにシャチほどの大きさの小型潜航艇2隻に分乗して北朝鮮の海岸へ向かった。
潜航艇に乗った隊員らはスキューバ装備と加温スーツを着用し、水温約4度の海中でおよそ2時間行動した末、海岸に到達した。
しかし、偵察ドローンを使えず、軌道衛星と高高度偵察機に依存していた8人の隊員は暗闇の中で北朝鮮の人員が乗った船を見失ったという。夜間暗視装置は熱を感知する仕様だったが、北朝鮮側の潜水服が冷たい海水で温度が下がり、検知できなかったとされる。
正体が露見したと判断した隊員らは北朝鮮側の人員を射殺し、その後、全員が無事に脱出した。事件直後、現場周辺で北朝鮮軍の活動が急増した様子が米国の偵察衛星に捉えられたという。
北朝鮮側はこの死亡事件について公式な発表を行っておらず、ベトナムでの米朝首脳会談は予定通り開催されたものの、合意には至らず決裂に終わっている。














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