支持率低下の中、過去の中間選挙敗北後の弾劾経験を意識か
共和党の下院議席は218に減少、民主党との差は「5席」に

ドナルド・トランプ米大統領は11月の中間選挙で共和党が敗北した場合、自身が再び弾劾の危機に直面する可能性があるとして、党内の結束を呼びかけた。
6日(現地時間)、米NBCニュースやワシントン・ポスト(WP)などによると、トランプ大統領はこの日、ワシントンDCのトランプ・ケネディ・センターで開かれた共和党下院議員の年次政策会議に出席し「中間選挙では必ず勝たなければならない。もし負ければ民主党は私を弾劾する理由を探し出すだろう」と述べ「再び弾劾されることになる」と語ったという。さらに「中間選挙で敗れれば弾劾は避けられない」との認識を示したとも伝えられている。
トランプ大統領は共和党議員に対し、減税法案、医薬品価格の引き下げ、不法移民対策、トランスジェンダー選手問題など、トランプ政権の主要政策を前面に打ち出すよう求めた。民主党が「オバマケア(医療保険制度改革法)補助金の打ち切り」を争点に共和党を攻撃してくるとし「医療保険の問題を民主党から取り戻さなければならない」と訴えたという。
また、トランプ大統領は最近の支持率低迷について、政策の失敗ではなく報道姿勢や有権者側の受け止め方に原因があるとの見方を示した。薬価引き下げや不法移民取り締まりといった政策の成果が十分に報じられていないとし「我々の政策自体は正しいが、国民に十分理解されていない」と述べた。
NBCニュースによれば、中間選挙まで1年を切った現時点での世論調査では多くの有権者が「米国は誤った方向に進んでいる」と回答し、経済を最大の懸念事項として挙げているという。
今回の11月の中間選挙では、下院全議席と上院100議席のうち3分の1が改選される。現在、下院で僅差の多数派を維持している共和党にとって、選挙結果は政権運営の主導権を左右する重要な局面となる。一般に米国の中間選挙は現職大統領に対する中間評価の性格を持つとされており、共和党が下院の多数派を失った場合、トランプ政権の求心力が大きく低下する可能性がある。

ロイター通信によると、共和党所属のダグ・ラマルファ下院議員(カリフォルニア州第1選挙区)の死去により、下院における共和党の議席数は218に減少し、民主党(213議席)との差は5議席に縮小した。昨年までは共和党の議席数は220だったが、マジョリー・テイラー・グリーン議員がトランプ大統領への支持を撤回し辞任したことで219に減少し、今回のラマルファ議員死去によりさらに1議席を失った形だ。
トランプ大統領のこうした発言の背景には、過去の中間選挙敗北後に経験した2度の弾劾手続きが影響しているとの見方も出ている。トランプ政権1期目の2018年中間選挙で共和党が敗北した後、民主党は2019年と2021年に下院で2度、弾劾訴追案を可決した。2019年には、当時の民主党大統領候補だったジョー・バイデン前大統領に対する捜査をウクライナに求めた疑惑、2021年には「2021年米国議会議事堂襲撃事件」を巡って弾劾の対象となった。ただし、いずれの訴追案も上院では否決されている。
一方、民主党内では米軍によるベネズエラ攻撃やニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領の拘束を巡り、トランプ大統領の弾劾を求める声も出ている。NBCニュースによれば、民主党のマキシン・ウォーターズ下院議員は声明で「共和党が拒否したとしても、民主党は現政権の極端な行動に沈黙してはならない」と述べ、弾劾を検討する可能性に言及したという。
















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