イラン最高指導者、死者数に初言及
強硬鎮圧で反政府デモは沈静化の兆し
トランプ大統領「ハメネイ師の暴力が国を破壊」

イランの反政府デモが当局による流血を伴う鎮圧で沈静化する中、ドナルド・トランプ米大統領とイラン最高指導者のアヤトラ・アリ・ハメネイ師が激しい応酬を繰り広げた。
ハメネイ師は17日(現地時間)、国営テレビで中継された演説で「2週間以上にわたりイランを揺るがしたデモの期間中、イスラエルおよび米国と連携した勢力が甚大な被害を与え、数千人を殺害した」と主張した。さらに「米国とイスラエルの両国がイランで起きた暴力に直接関与した」と述べ、トランプ大統領を「犯罪者」と呼んだとイランの準国営メディア、タスニム通信が伝えた。
こうした発言について海外メディアは、ハメネイ師が今回のデモを巡り、死者が数千人に上ることを初めて公に認めたものだと報じている。ハメネイ師はまた「これは米国の陰謀だ」とし「米国の狙いはイランを飲み込み、軍事・政治・経済の支配下に再び置くことだ」との認識を示した。
イラン最高指導者から「犯罪者」と名指しされたことを受け、トランプ大統領はイランの体制刷新の必要性に言及して対抗した。トランプ大統領は同日、米政治専門メディアのポリティコのインタビューで「今こそハメネイ師による37年の統治を終わらせ、イランの新たな指導部を探す時だ」と述べた。
さらに「イランの指導者たちは抑圧と暴力にのみ依存して国を治めている」と批判し「国家指導者としての彼(ハメネイ師)の罪は国を完全に破壊し、これまでに見たことのないレベルの暴力を用いたことだ」と語った。その上で「指導力は尊敬から生まれるものであり、恐怖や死によって得られるものではない」と付け加えた。
一方、双方の激しい発言とは別に、イラン国内の抗議デモは沈静化しつつあるとの見方が広がっている。当局の取り締まりが強まり、死傷者が急増したことで街頭デモの多くが下火になったとの観測が出ている。米シンクタンクの戦争研究所(ISW)も14日から15日の2日間、イラン全土でデモが確認されなかったと把握している。
デモの沈静化を受け、米国も当面は情勢を見極める姿勢に転じた可能性がある。トランプ大統領は前日、ホワイトハウスで記者団から「アラブ諸国やイスラエル当局者がイランを攻撃しないよう説得したのか」と問われ「誰にも説得されていない。自分自身で判断した」と述べ、対イラン軍事攻撃を見送ったことを示唆した。さらに、イラン当局が死刑執行を取りやめたとし「それが大きな影響を与えた」と語った。
















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