メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「誰が国境で金を掘ったのか」──移民取り締まりで220億ドル、トランプ政権と“潤った民間ビジネス”の全貌

望月博樹 アクセス  

トランプ米政権と契約する企業が、移民取り締まり関連の事業で220億ドル(約3兆4,000億円)を超える収益を得たとの分析が出た。コンサルティング会社からテクノロジー企業、チャーター航空会社、さらにトランプ大統領の側近が率いる砂利会社まで、移民・関税執行局(ICE)と税関・国境警備局(CBP)の支出拡大に伴い、幅広い企業が受注を伸ばしたとされる。

引用:YouTube
引用:YouTube

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は29日(現地時間)、米政府の契約データを独自に分析した結果として、単一企業で最大の受益者はチャーター航空サービスを手がける「CSIアビエーション」だったと報じた。同社はトランプ大統領の就任後、政府から12億ドル超(約1,850億円)の契約を獲得したという。

同じ期間、データ分析企業のパランティアはICEと8,100万ドル(約125億円)規模の契約を結んだ。10年以上にわたりICEとの契約関係を維持してきた同社は昨年4月、「自主的な出国」の追跡(self-deportation tracking)に用いる運用システム構築として3,000万ドル(約46億円)の契約を締結したほか、「不法移民の選別と摘発作戦を簡素化するツール」の提供でも契約を得たとされる。

パランティアCEOのアレックス・カープ氏は昨年、移民問題に関して抑止力を保つべきだとの立場を示し、国境の存在を非道徳的だと見なす風潮に疑問を呈するなど、政権の移民政策を強く支持する姿勢を鮮明にしていた。

公共部門で有力な受注企業の一つであるデロイトも、トランプ第2期政権の発足後にICEとCBPから総額1億ドル超(約154億円)の新規業務を受注した。最近更新された契約では、「執行・追放作戦に向けた法執行システムと分析」への資金支援が厚くなり、ICEの標的作戦部門向けに「インターネット調査とデータ分析の支援サービス」を追加する条項も盛り込まれたという。

また、共和党の主要支援者として知られるトミー・フィッシャー氏が率いる「フィッシャー・サンド&グラベル」は、昨年7月以降にCBP契約を通じて60億ドル超(約9,240億円)を得たとされる。米南部国境の壁の一部を建設する契約を結んでいるという。

昨年7月に「ワン・ビッグ・ビューティフル法」が成立して以降、政府支出の増加が一段と目立ち、企業側の受注拡大も加速した。ICEの契約支出は法成立後の6か月間で37億ドル(約5,700億円)まで膨らみ、直前6か月の15億ドル(約2,310億円)から倍増以上となった。

CBPの民間部門向け支出も昨年後半に入ってから7倍に増えたとされる。CBPは今年1月だけで、ほぼ20億ドル(約3,080億円)に達する新規契約を報告したという。これは昨年上半期の契約総額を上回る規模だ。

両機関と企業が結んだ契約の多くは、ITシステムの更新や外部データセンターへの人員供給など、継続的な業務に関わるものが中心で、バイデン前政権から続く案件も含まれていた。一方で、移民の特定・拘束・送還、あるいは「自主的な出国」を促すための新たな運用と結び付く契約も確認されたという。

大手テック企業の多くは連邦政府と直接契約を結ばず、再販事業者(リセラー)経由で提供しているため、利益規模を正確に把握しにくい。ただし、アマゾンとマイクロソフトは、それぞれ少なくとも7,500万ドル(約115億円)と9,300万ドル(約143億円)相当のサービスを提供したとされ、取引の大半が第三者リセラーを通じて行われた。

具体例として、ICEは昨年9月、アマゾンのクラウド関連サービスに伴うホスティング支援の調達で、第三者企業に2,400万ドル(約37億円)の契約を付与した。マイクロソフトのエンタープライズライセンスでは、デルに1,900万ドル(約29億円)を支払ったという。

モトローラ・ソリューションズなど中堅のテック企業もICEとの契約を維持している。イリノイ州に本社を置く同社は、自社名義で1,900万ドル(約29億円)の政府契約を保有し、第三者リセラーは執行要員向けの無線機やバッテリー納入として2億6,000万ドル(約400億円)の契約を結んだとされる。

英国系企業の子会社にも契約が広がっている。民間警備大手G4Sは昨年1月以降、ICEと6,800万ドル(約105億円)規模の契約を結び、主に送還対象者の地上輸送を担ったという。スミス・グループ傘下で国境検査用の検知技術を製造するスミス・ディテクションも、CBPとの契約を通じてトランプ第2期だけで6,200万ドル超(約95億円)を稼いだとされた。

一方で、ICEやCBPとの契約が膨らむにつれ、協力企業の社内では反発も目立ち始めた。テック業界の従事者約1,200人は24日、各社の経営陣に対し、政府契約の停止と移民取り締まり政策への反対表明を求める連名書に署名したという。

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • イラン攻撃がクウェート波及、国際空港停止で被害拡大
  • 中国、日本・フィリピンの海洋境界協議を連日批判…中国の海洋権益を侵害と主張
  • ロシアが大規模空襲、ウクライナ全土で死傷者拡大
  • クウェート国際空港、イラン攻撃で大きな被害…運航を全面停止
  • ウクライナが反撃強化、ロシア経済フォーラム直前にサンクトペテルブルク攻撃
  • NATO事務総長がキーウ電撃訪問「ロシアはますます追い詰められている」

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 中国、記者追放問題で米国を改めて批判「問題の元凶は米国」
  • トランプ氏が終戦合意に自信、週末締結ならホルムズ海峡再開放
  • 氷点下30度でも「都会よりマシ」なのか…羊飼い求人に“700人”が殺到したワケ
  • 中国、強制労働理由の米追加関税に反発…政治的な操作と非難

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 中国、記者追放問題で米国を改めて批判「問題の元凶は米国」
  • トランプ氏が終戦合意に自信、週末締結ならホルムズ海峡再開放
  • 氷点下30度でも「都会よりマシ」なのか…羊飼い求人に“700人”が殺到したワケ
  • 中国、強制労働理由の米追加関税に反発…政治的な操作と非難

おすすめニュース

  • 1
    「こんなタコは見たことがない」ガラパゴス深海1800mで発見…ゴルフボールサイズの“青い新種ミニタコ”

    トレンド 

  • 2
    「先に行くよ」の一言で彼女を山に置き去り…命の危険まで招く“登山破局男”の心理とは

    トレンド 

  • 3
    「頭頂部を高くすれば小顔で若く見える?」…頭皮を切開し穴まで開ける“頭の美容整形”に危険性の指摘も

    ヒント 

  • 4
    GMのAI革命「夜通し計算が1分に」…自動車開発の第3段階で業界の常識を覆す

    モビリティー 

  • 5
    宿泊客の「ドライヤー放置」に衝撃、ホテル火災寸前でSNS話題に

    トレンド 

話題

  • 1
    「月1万個の廃棄品を削減」日本自動車業界が不良品基準を大幅緩和、その背景とは

    モビリティー 

  • 2
    なぜ公衆トイレの便座はU字型なのか?

    トレンド 

  • 3
    「中国も真似しないデザイン」フェラーリ初EV論争にランボルギーニCEOが参戦

    モビリティー 

  • 4
    「ここは食堂ではない」空港の授乳室でカップ麺を食べる中国人観光客…SNS拡散で迷惑利用に波紋

    トレンド 

  • 5
    子どもへの初めての車選び、IIHSとコンシューマーレポートが推奨する安全モデルとは

    モビリティー 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]