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「敵だったはずでは?」──プーチンが“新シリア”と基地を語る奇妙な会談

荒巻俊 アクセス  

引用:YouTube
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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は28日(現地時間)、シリアの暫定大統領であるアフマド・アル・シャラア氏と会談し、シリア国内にあるロシア軍基地の扱いについて協議した。イスラム主義武装組織「シャーム解放機構(HTS)」の元指導者であるシャラア氏は、ロシアが支援してきたバッシャール・アル=アサド政権を打倒し、暫定政権の大統領に就任した。

「タス通信」や「RBC」、「コメルサント」などによると、両首脳はこの日、モスクワのクレムリンで首脳会談を行った。シャラア氏のモスクワ訪問は、2024年10月に続き今回が2回目となる。

プーチン大統領は冒頭発言で、「前回の会談以降、両国関係の回復において大きな成果があった」とし、「経済協力の面でも4%を超える成長を示し、活力を取り戻すことに成功した」と述べた。

そのうえで、「期待していた水準には達していない可能性はあるものの、明らかに前向きな段階に入っており、この流れを引き続き進めていくべきだ」と強調した。また、「シリア国内再建の必要性を十分に認識しているとしたうえで、特に建設分野では経済主体が共同事業に参加する準備が整っている」との認識を示した。

さらにプーチン大統領は、過去10年にわたりクルド主導のシリア民主軍(SDF)が掌握していたユーフラテス川東部地域を、シリア政府軍が統合したことを評価し、祝意を表した。この動きをシリアの領土統一に向けた重要な節目だと位置づけ、「ロシアは一貫してシリアの領土一体化を支持してきた。今後も関連する取り組みを全面的に後押しする」と述べた。

これに対し、シャラア氏は、「これまでに両国間で13回の代表団交流が行われてきた」としたうえで、「過去1年間でシリアは大きな進展を遂げ、制裁を克服してきた」と語った。

さらにプーチン大統領は、最大の課題の一つとしてシリアの領土統合を挙げ、ロシアはシリアのみならず地域全体の安定において重要な役割を果たしていると述べたうえで、「この地域には切実に安定が必要だ」と強調した。

クレムリンは、シャラア氏との首脳会談に先立ち、協議議題の一つとしてシリア国内にあるロシア軍基地の行方が含まれると明らかにしていた。ロシア軍基地の扱いは、前回の会談でも主要な議題の一つとなっていた。

コメルサントなどロシアメディアは、シリア暫定政府が、北部カミシュリ空軍基地など国内にあるロシア軍基地3か所のうち、1か所からの撤退をロシア側に求める可能性があると報じている。

ロシアは2019年のソチ合意に基づき、トルコとクルド武装勢力の停戦を保証するため、カミシュリ空軍基地に部隊を配備している。また、2017年にはアサド前政権と、フメイミム空軍基地およびタルトゥース海軍補給基地を49年間使用する協定を締結した。

ロイター通信は匿名の関係者の話として、ロシアがすでにカミシュリ空軍基地からの部隊撤退を開始したと報じた。ブルームバーグ通信も、昨年10月にフメイミム基地への定期航空便が再開されたと伝えている。

ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、首脳会談に先立ち、シリア国内のロシア軍基地問題も議論される予定だとしながらも、「シリア領内に展開するロシア軍の配置は国防省の所管事項だ」と述べ、詳細な言及を避けた。そのうえで、両国間の協力、特に経済分野での協力や中東地域の情勢について協議する考えを示した。

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