
1993年、マレーシアに住む10歳の少年アルシアン・イスマイルさんは、コンピュータとインターネットに興味がある子供だった。
彼はお金を払えばインターネットのアドレス、つまりドメインを所有できることに興味を持った。
イスマイルさんは母親のクレジットカードを使い、密かにドメインを一つ購入した。当時、彼の母親はドメインが何かを全く知らず、クレジットカードの明細書には自分が使っていないお金が引き落とされていて驚いたという。
彼が所有していたドメインは2025年4月に7,000万ドル(約108億7,987万円)で売却された。
そのドメインとは「AIドットコム」(AI.com)だ。
現地10日、「デイリー・エクスプレス」と「Cryptopolitan」によると、AI.comのドメインを取得したのはCrypto.comの最高経営責任者(CEO)クリス・マルザレク氏だ。
仲介業者「GetYourDomain」によると、今回の取引はこれまで公開されたドメイン売買の中で最高金額であるという。

これまでの最高記録は2010年に取引された「CarInsurance.com」(4,970万ドル(約77億2,470万円))で、「VacationRentals.com」(3,500万ドル(約54億3,993万円))、「Voice.com」・「PrivateJet.com」(各3,000万ドル(約46億6,280万円))、「360.com」(1,700万ドル(約26億4,225万円))、「Sex.com」(1,300万ドル(約20億2,054万円))などが続く。
今回のドメイン購入代金は全額が仮想通貨で支払われた。
マルザレクCEOは「10〜20年の長期的な観点から見ると(AIは)我々の時代の最高の技術的な潮流の一つになると思った」と述べ、「そのため、良い投資になると考えた」と明かした。
彼は自身が保有する別のドメインであるCrypto.comについても言及し、「一人の人間がこれほど重要なカテゴリーを代表するドメインを二つ持つことができるという点が興味深い」と付け加えた。
マルザレクCEOはAI.comを通じて、人間の代わりにメッセージ送信や株式取引などを行うAIエージェントサービスを立ち上げる計画だ。
イスマイルさんは人工知能(AI)の時代が開かれることを予見してドメインを先取りしていたのだろうか。幼い頃からドメインを購入するほどコンピュータとインターネットに興味があった少年は、10代の頃からインターネット関連のプロジェクトに参加し、フレンドスターのような初期のSNSプラットフォームの開発にも寄与したほど、IT専門家としての道を歩んできた。彼は2013年に起業にも乗り出し、現在は「1337 Tech」というIT企業を経営している。

しかしながら、10歳の時に「AI.com」ドメインを購入した時、彼は人工知能についてほとんど知らなかった。ただ「A」と「I」が彼の名前「アルシアン・イスマイル」の略称であるという理由だけで、そのドメインを購入したのだと告白した。
イスマイルさんからドメインを取得したマルザレクCEOは、2016年にすでに飽和状態と判断された仮想通貨取引所市場にCrypto.comで参入し、年商15億ドル(約2,331億4,012万円)規模に成長させた人物だ。2021年にはアメリカのプロバスケットボールチーム、ロサンゼルス・レイカーズのホームアリーナである「ステイプルズ・センター」の命名権を7億ドル(約1,087億9,872万円)で取得し、「クリプト・ドットコム・アリーナ」と改称した。
「AI.com」ドメインは2025年3月に初めて売りに出された際は、販売価格が1億ドル(約155億4,267万円)に設定されていたと伝えられている。
















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