
ロシア連邦中央銀行のエリヴィラ・ナビウリナ総裁が自国の金融市場が安定的に維持されているとし、通貨政策の効果に対する自信を示した。18日(現地時間)のロシアの国営タス通信によると、この日国務会議に出席したナビウリナ総裁は「ロシアの金融市場は安定した状態を維持しており、インフレ圧力を抑制するための政策が効果を示している」と述べたという。
ナビウリナ総裁は続けて「2025年第4四半期基準で貸出返済猶予制度を通じて約5,000億ルーブル(約1兆円)に達する企業貸出の期限を再調整し、2026年1月には100億ルーブル(約202億円)規模の返済猶予が追加で提供された」と強調した。また「市中銀行は企業に貸出返済猶予や追加貸出プログラムを提供できる十分な資本を保有しており、これは金融の安定性の観点から非常に重要だ」と付け加えた。
現在ロシア経済は高い軍事支出と国家主導の産業政策に支えられ短期的な成長を維持しているが、中央銀行はインフレ圧力、労働力不足、生産性の鈍化などの構造的なリスク要因が依然として存在すると見ている。それに伴い中央銀行は物価安定と金融システムの信頼維持という二つの目標の間で慎重なバランスを維持しなければならない状況だ。
このような背景の中、2025年10月ナビウリナ総裁は自営業者と中小・中堅企業を対象に貸出返済猶予制度を導入した。この制度は元金の返済を猶予し利息のみを納付する方式で、企業ごとに最大10億ルーブル(約20億円)まで支援される。
ロシアはウクライナ侵攻直後、西側の経済制裁により経済成長率がマイナスに転じるなど深刻な衝撃を受けたが、その後3%台の成長率を回復し反転に成功した。ナビウリナ総裁はこの経済回復を導いた核心人物と評価され、一部では「ロシアのウラジミール・プーチン大統領の隠れた兵器」という表現まで使われている。
米政治専門メディアのポリティコは、2024年、欧州で最も影響力のある人物28人の中で「ディスラプターズ(破壊者)」部門1位にナビウリナ総裁を選定した。メディアは「西側の称賛を受けていた彼女は今やプーチン大統領の金融設計者として前例のない制裁ショックを和らげる核心的な役割を果たしている」とし、「10年以上にわたり専門性を証明しただけでなく、危機の中でロシア経済を二度救った最高レベルの技術官僚」と評価した。















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