
イランが民間タンカーを攻撃した事実が明らかになり、緊張が一段と高まっている。英国の海上警備会社アンブレイは、マーシャル諸島籍のタンカー「MKD VYOM」が1日(現地時間)、オマーンのマスカット北方約50海里の海域で飛翔体による攻撃を受けたと発表した。
報道によると、同タンカーには計21人の乗組員が乗船しており、爆発と火災により機関室にいたインド人乗組員1人が死亡したとのことだ。事故当時に撮影された映像では、船体から黒煙が激しく立ち上る様子が確認され、被害の大きさを物語っている。

英国海事貿易機関(UKMTO)は今回の事件について、「当該タンカーが無人水上艇(USV)の攻撃を受け、乗組員が陸上に退避したことを確認した」と明らかにした。これに対し、米軍事専門メディアのThe War Zone(TWZ)は、「イランのUSVが戦闘で初めて成功裏に攻撃を実施した」と報じ、「USVはウクライナがロシアに対して使用してきたほか、中東ではイランの支援を受けるフーシ派が商船攻撃に広く活用してきた」と指摘した。さらに同メディアは、「イランがUSVを用いて船舶を攻撃したのは今回が初めてだが、この兵器を配備していたこと自体は驚くべきことではない」とし、「イランは自爆攻撃が可能なUSVの開発を継続的に進め、戦力に組み込んできた」と伝えている。

実際、イランは米国やイスラエルなど西側諸国の海軍に対抗するための非対称戦力としてUSV(無人水上艇)を開発してきた。とりわけイラン製USVの特徴は、小型ボートに爆発物を搭載し、目標に直接突入させる点にある。ウクライナ戦争で実証されたように、低コストで高価な艦艇に致命的な損害を与え得る、費用対効果の高い戦術と評価されている。
一方、ホルムズ海峡はペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ重要な海上交通路で、世界の原油輸送量の約20%を担う戦略的要衝だ。イランは米国とイスラエルによる攻撃が始まった2月28日、この要衝を封鎖すると表明した。その後、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、イラクなど中東産油国の原油・ガス輸送に大きな支障が生じている。これを受け、米国は海軍によるタンカー護衛の可能性を公式に示し、強硬姿勢を打ち出した。

ドナルド・トランプ米大統領は、「必要と判断すれば、米海軍ができる限り速やかにホルムズ海峡を通過するタンカーの護衛を開始する」と述べた。あわせて、米国国際開発金融公社(DFC)を通じ、湾岸地域でエネルギー輸送に従事する船舶に対する保険や保証を支援する方針も明らかにした。















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